山武市議会 > 2020-02-26 >
令和2年第1回定例会(第2日目) 本文 開催日: 2020-02-26
令和2年第1回定例会(第2日目) 名簿 開催日: 2020-02-26

  • "軟弱地盤"(/)
ツイート シェア
  1. 山武市議会 2020-02-26
    令和2年第1回定例会(第2日目) 本文 開催日: 2020-02-26


    取得元: 山武市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-30
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 ◯議長(大川義男君) おはようございます。ただいまの出席議員は全員です。よって、本日の会議は成立いたしました。  これより本日の会議を開きます。  なお、職員による議場内の写真撮影を許可しております。               午前10時00分 開議   ──────────────────────────────────── 2 ◯議長(大川義男君) 日程第1 一般質問を行います。  一般質問は、議事運営の能率を図る上から、発言者は質問事項をなるべく簡明に示すとともに、答弁者は明確な答弁をされますよう、改めてお願いいたします。  また、会議規則第57条第1項及び議会運営の申し合わせにより、配付の一般質問通告書のとおり、会派もしくは個人持ち時間で行います。  順次、質問を許します。  はじめに、さんむ21、能勢秋吉議員の代表質問を許します。  能勢秋吉議員、御登壇願います。  なお、能勢議員から資料配付の申し出があり、これを許可しております。  能勢議員。 3 ◯14番(能勢秋吉君) 皆さん、おはようございます。議席番号14番、能勢秋吉です。ただいま議長のお許しをいただきましたので、さんむ21を代表いたしまして、山武市政に対して、何点か質問しますので、執行部の責任ある答弁をよろしくお願いします。  最初に、市長の政治姿勢について。月日が経つのは早いものです。松下市長が就任して、3年目を迎えようとしています。市民に約束した地域再生まちづくりの展望、大きな柱で、8項目を宣言しています。これだけの事業を推進していくには、多額の予算が必要だと思います。どのように予算を使っていくか伺います。 4 ◯議長(大川義男君) 市長、御登壇願います。 5 ◯市長(松下浩明君) さんむ21、能勢秋吉議員の代表質問で、市長の政治姿勢についてということで、御質問をいただきました。お答え申し上げます。  私がまちづくりの展望として掲げた8項目の実現に向けては、今後、合併による国の支援が終了し、ヒト、モノ、カネ等の経営資源にも陰りがある中、市が将来にわたって、持続可能な地域として成長していくために、施策の優先度や費用対効果を見きわめながら、政策に取り組んでまいりたいと思います。 6 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 7 ◯14番(能勢秋吉君) 既に前から実施している事業もありますが、この2年間で、1から8項目の中で、何を重点的に着手してきたか伺います。
    8 ◯議長(大川義男君) 市長。 9 ◯市長(松下浩明君) 私が市長に就任いたしまして、もうすぐ2年になるわけでございます。私は選挙の際に、まちづくりに向けました8つの宣言を掲げました。今日、配付していただいたものでございます。  これを見ますと、一つ一つ、以前から取り組んでいるものもございます。また、新たに進めたものもある。でも、まだまだ、もう少し頑張らなければいけないなと改めて感じたわけでございます。  子育て支援や教育、文化、スポーツの充実、また、防災、犯罪、安全対策、インフラ、住環境対策、産業・観光の振興、人口減対策、福祉・医療、高齢者と障害者支援の充実、行財政改革ということでございます。  市は、さまざまな施策を行っており、それぞれに課題がありますが、私が山武市の一番の課題であると考えていることは、やはり人口減少問題でございます。  人口減少への取り組みにつきましては、市として、子育て、教育分野など、積極的に取り組んでいるところでありまして、私としても継続し、さらに充実を図っているところでございます。  第2次山武市総合計画策定に当たりましては、私の8つの宣言を踏まえ、特に17の重点分野を設定いたしました。そのような中、特に未来の子どもたちに向けて、九十九里浜の環境を保全し、美しい本須賀海岸を次世代に継承していくための海水浴場の国際認証であるブルーフラッグの取得にも取り組みました。  就任2年目となる今年度は、第2次山武市総合計画がスタートいたしまして、全ての施策は人口減少対策につなげるという考えのもと、施策の推進に取り組んでいるところでございます。  令和2年度からは、私の4年間の任期の後半となりますが、第2次山武市総合計画のもと、人口減対策にしっかりと取り組んでまいります。 10 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 11 ◯14番(能勢秋吉君) 3の防災、防犯、安全対策で、災害に強く、犯罪・事故の防止に取り組む安心安全なまちを目指します。  昨年の台風15号、19号、そして大雨の災害時には、市長をはじめ職員には、昼夜を問わず、復興に努力されたことに感謝申し上げます。特に長期の停電対策には、大変な御苦労をされたことと思います。  その後、自然災害についてのソフト面、ハード面の取り組みをお伺いいたします。 12 ◯議長(大川義男君) 市長。 13 ◯市長(松下浩明君) 昨年、たび重なる災害と、それによる被害は想定を超えるものでございました。  この災害対応で、多くの教訓を得ることができました。この教訓を今後の災害に役立てるため、現在、災害対応の成果を分析し、これを反映させた風水害に特化した災害時職員初動マニュアルの策定を、この7月末までに行い、そのマニュアルに基づいた職員を対象とした訓練を計画して、ソフト面の強化を図ってまいりたいと思います。  ハード面では、防災行政無線の多重化のためのシステムの導入を推進するとともに、県が発表いたしました作田川や、今後発表が予定されております木戸川の浸水地域に基づき、ハザードマップを更新します。  また、国が定める国土強靭化計画に沿って、避難施設として、重要な役割を持つ成東保健福祉センター、さんぶの森中央会館、松尾IT保健福祉センター蓮沼スポーツプラザに、非常用発電機の設置を計画するとともに、市内の道路改良等を進めてまいりたいと思います。 14 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 15 ◯14番(能勢秋吉君) 昨年、台風15号で発生した長期停電がありましたが、倒木等の対策について、東京電力等との協議は進んでいるか伺います。 16 ◯議長(大川義男君) 市長。 17 ◯市長(松下浩明君) 昨年11月28日に、東京電力パワーグリッド成田支社を訪問をさせていただきました。台風等に伴う大規模停電の早期復旧等について、要望をしてまいりました。そこでは、倒木による停電対策は、自治体との情報共有や官民一体となった取り組みの必要性などをお話をさせていただきました。その後、停電対策について、東金事務所と何度か情報交換を行っているところでございます。  本市としては、樹木の適切な管理について周知するとともに、具体的な停電、倒木対策については、県とも調整しながら、東京電力と協議を行っていきたいと考えております。 18 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 19 ◯14番(能勢秋吉君) 停電とは、1日でも停電すると、日常生活に非常に支障を来しますので、その辺はしっかり対策をお願いしたいと思います。  次に、令和2年度で、自然災害に対する予算措置はどのくらいの額ですか。 20 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 21 ◯総務部長(石橋和記君) それでは、令和2年度に予定をいたしております災害対策費の主なものについて御説明させていただきます。  まず、現在進めております津波避難施設整備事業でございますが、令和2年度は2億8,767万4,000円を計上いたしまして、令和3年3月の完成に向けて取り組んでまいります。  また、本年5月末には、県から木戸川の洪水浸水想定区域が指定される予定となっておりますので、本年度、令和元年度に指定されました作田川とあわせまして、ハザードマップの改定を予定をいたしております。  また、今後、地方公共団体等が実施します国土強靭化関係の補助金、交付金事業に対しましては、国土強靭化地域計画に明記することが要件となる見通しでございますので、国土強靭化地域計画の策定を行うことを予定しております。  そのほか、6月7日に予定しております、県と共催の土砂災害訓練などを予算化させていただいております。 22 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 23 ◯14番(能勢秋吉君) 避難所等の発電機の予算措置はされるんですか。 24 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 25 ◯総務部長(石橋和記君) 避難所の発電機につきましては、来年度に国土強靭化計画の作成を予定しております。その中で明記をいたしまして、補助事業等を活用したいと考えております。 26 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 27 ◯14番(能勢秋吉君) その辺はひとつよろしくお願いします。  次に、5、産業観光について、山武市の基幹産業を大切にするまちを目指します。  市長、山武市の基幹産業は何と考えていますか。 28 ◯議長(大川義男君) 市長。 29 ◯市長(松下浩明君) 山武市の基幹産業でございますが、山武市の産業別人口を見てみますと、農業の就業者の比率が、全国と比べても高く、農業が基幹産業であると考えております。 30 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 31 ◯14番(能勢秋吉君) 今、市長が、農業ということでした。  高齢化と担い手不足により、畑の不耕作地が多く見受けられますが、よい振興策はありませんか。 32 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 33 ◯経済環境部長(越川 俊君) 農家が後継者不足に陥った原因といたしまして、新たに農家の仕事を始めるに当たって、初期投資、コストがかかることや、農家に対しての重労働できつい、もうからないといった、どちらかというと、ネガティブなイメージを払拭する必要があると考えております。特に天候などの自然環境に左右されやすく、収入が不安定というイメージを持つ若者は、多いようでございます。  そのためにも、市といたしましては、農家として働くメリットや農業の魅力をアピールすることや、家族内での話し合いにより、就業条件の明確化をして、家族経営協定を通じて、女性も若者も働きやすい環境づくりのほか、ICTを活用したスマート農業や、現在進めております圃場整備事業等を活用し、耕作放棄地の解消につなげていければと考えております。 34 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 35 ◯14番(能勢秋吉君) 部長、その辺の対策をしっかりお願いします。  昨年の台風等により、農業関係のビニールハウス等の損壊は、どのくらいありましたか、伺います。 36 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 37 ◯経済環境部長(越川 俊君) 台風被害の状況につきましては、補助金対象者といたしまして、431名でございます。  ハウスの棟数で申し上げますと、2,532棟になります。  全体の事業費としては、約20億円でございます。 38 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 39 ◯14番(能勢秋吉君) ハウス等の損壊により、国県への補助金の申請期間が短いとお聞きしています。申請等の手続について伺います。 40 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 41 ◯経済環境部長(越川 俊君) 補助金申請事務につきましては、通常の業務をやりながら、突発的な災害対応は、既存の人員で賄うことは、非常に大変なことでございます。  市の体制といたしましては、現在、各部から職員の協力をいただきながら、最終期日である3月5日の県への妥当性の協議に向けて、事務を進めているところでございます。まだまだ厳しい状況にあります。 42 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 43 ◯14番(能勢秋吉君) その辺もしっかりひとつお願いします。  ビニールハウスの資材また人手不足のため、復興が遅れているようですが、状況を確認しているか伺います。 44 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 45 ◯経済環境部長(越川 俊君) パイプハウス等の資材については、農家の方々から、資材の入手が困難だというお声は確認しております。  人手不足につきましても、件数が多いため、県内の業者では、対応が間に合わない状況にあります。そういった中で、やむなく他県の業者に依頼する方もあります。  そういったことで、事務に及ぼす影響も多少出ていることが現状でございます。 46 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 47 ◯14番(能勢秋吉君) イチゴ農家やメロン農家が、今年、やむを得なく面積を縮小したということも聞いておりますので、その辺もしっかりひとつよろしくお願いいたします。  令和2年度の農林水産予算(案)が7,748万円減額になっていますが、内容について伺います。 48 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 49 ◯経済環境部長(越川 俊君) 農業関係の主な減額理由といたしましては、農業水路等長寿命化防災減災事業による水路整備が完了いたしました。それに伴い、8,820万4,000円の減、農協の件ですが、園芸・農産産地基幹施設等復旧支援事業による育苗センター建設が完了したことに伴いまして、8,402万4,000円の減額が挙げられます。  また、新規事業といたしましては、災害に強い森づくり事業に6,502万円を予定しておるところでございます。 50 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 51 ◯14番(能勢秋吉君) 市長が基幹産業という話も出ているんですから、要望に応えて、農林水産の予算を十分配慮していただければと思います。  次に、地方債について、学校、病院建設等の償還年数はどのくらいか伺います。 52 ◯議長(大川義男君) 財政課長。 53 ◯財政課長(宮負裕行君) お答えいたします。  こちら地方債の償還年限につきましては、総務省から示された地方債同意等基準におきまして、地方債を財源として建設しようとする公共施設の耐用年数の範囲内であって、世代間の負担の公平の観点から、適当と考えられるものであることとされております。  これらを考慮するとともに、借入利率ですとか、毎年の償還額を含めて、総合的に判断いたしまして、学校、病院の建設は30年償還、築山については20年償還を予定してございます。 54 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 55 ◯14番(能勢秋吉君) ちなみに道路や公園用地の償還年数は、どのくらいですか。 56 ◯議長(大川義男君) 財政課長。 57 ◯財政課長(宮負裕行君) 手元の資料を確認いたします。  申しわけございません。手元に資料の御用意がないもので、お答えできない状況でございます。 58 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 59 ◯14番(能勢秋吉君) 令和2年度の地方債の借入額は、25億8,770万円と理解してよろしいですか。 60 ◯議長(大川義男君) 財政課長。 61 ◯財政課長(宮負裕行君) 一般会計における地方債の借入額でございますが、今、議員がおっしゃいましたけれども、借入額といたしましては、25億8,770万円ということでございます。 62 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 63 ◯14番(能勢秋吉君) 現在の地方債の利息はどのくらいですか。また、10年くらい前の利息はどうか伺います。 64 ◯議長(大川義男君) 財政課長。 65 ◯財政課長(宮負裕行君) お答えいたします。  地方債の借入利率でございますが、借入先ですとか、借り入れの条件によって、さまざまでございます。  ここで、仮に通常の金融機関よりも低利で借り入れることが可能な財政融資資金を例に、借入期間を20年とした場合でお答えをさせていただきますと、直近の令和元年度では、0.004%、10年前となりますと、平成22年度は1.1%でございました。 66 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 67 ◯14番(能勢秋吉君) 今後、地方債の予定される事業について伺います。 68 ◯議長(大川義男君) 財政課長。 69 ◯財政課長(宮負裕行君) 地方債を財源に予定している事業ということでございますが、基本的には投資的な事業の財源に充てることとなっております。  今回の令和2年度予算などで出てきている事業ですとか、将来的に大規模な事業といたしましては、代表的なものとしましては、松尾小学校の整備ですとか、給食センターの統合の整備、津波避難施設、いわゆる築山のほうでも活用するということでございます。
    70 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 71 ◯14番(能勢秋吉君) 令和2年度末の地方債残高は、どのくらいの額になりますか。 72 ◯議長(大川義男君) 財政課長。 73 ◯財政課長(宮負裕行君) こちらは、令和2年度の一般会計の当初予算では、216億984万8,000円を見込んでございます。 74 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 75 ◯14番(能勢秋吉君) 地方債のピーク時は、何年くらいで、どのくらいの額になりますか。 76 ◯議長(大川義男君) 財政課長。 77 ◯財政課長(宮負裕行君) 地方債の残高といたしましては、こちらのピークといたしましては、平成31年1月に策定した長期財政計画の推計によりまして、一般会計分のほうをお答えさせていただきますと、令和4年度の242億円という推計となってございました。以降は、減少傾向を見込んでございます。 78 ◯14番(能勢秋吉君) 次に、債務負担行為ですけど、土地の賃貸借等を除いて、どのくらいの期間が適当だと思いますか。 79 ◯議長(大川義男君) 財政課長。 80 ◯財政課長(宮負裕行君) 債務負担行為の設定の期間でございますが、土地の借り上げ料などを除きますと、主なものとしましては、公共施設にかかわる指定管理者の委託料ですとか、システムの借り上げ料などになります。こういったものにつきましては、3年から5年の期間で設定する例が多くなってございます。 81 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 82 ◯14番(能勢秋吉君) ありがとうございました。  次に、財政調整基金について伺います。  財政調整基金が、近隣市より多額に積み立てができたことは、合併による地方交付税のおかげだと理解してよろしいですか。  ちなみに、山武市が、積立金残高、平成30年度末で172億2,000万円、地方債残高が193億9,800万円、東金市が、積立金残高が47億9,400万円、地方債現在高が227億3,600万円、大網白里市が、積立金残高が29億6,700万円、地方債現在高が165億2,000万円、匝瑳市が、積立金残高が54億円、地方債現在高が163億3,000万円です。  こういう近隣の状況を見ますと、山武市は、一番よいわけですけど、これは、合併による地方交付税のおかげと理解してよろしいですか。 83 ◯議長(大川義男君) 財政課長。 84 ◯財政課長(宮負裕行君) ただいま議員から御指摘をいただきました普通交付税の合併算定替特例といった要因によるところが大きいものと考えてございます。 85 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 86 ◯14番(能勢秋吉君) 次に、地域振興基金は、どのような場合、利用するか伺います。 87 ◯議長(大川義男君) 財政課長。 88 ◯財政課長(宮負裕行君) 地域振興基金でございますが、市民の連帯の強化及び地域振興を推進する事業の財源に充てることができる基金となってございます。  具体的な事業といたしましては、令和2年度の当初予算では、地域まちづくり事業や観光推進支援事業等に充ててございます。 89 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 90 ◯14番(能勢秋吉君) 福祉基金の利用について伺います。 91 ◯議長(大川義男君) 財政課長。 92 ◯財政課長(宮負裕行君) 福祉基金につきましては、社会福祉事業の財源に充てることができる基金となってございまして、社会福祉協議会補助事業ですとか、地域福祉活動推進助成事業に充ててございます。 93 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 94 ◯14番(能勢秋吉君) 医学生及び看護学生奨学金等基金について伺います。 95 ◯議長(大川義男君) 財政課長。 96 ◯財政課長(宮負裕行君) 医学生及び看護学生奨学金等基金でございますが、こちらは、設置の目的といたしましては、地方独立行政法人さんむ医療センターにおいて勤務する医師、看護師及び助産師を確保する事業の財源の確保を図ることとされてございます。  ですので、医学生または看護学生への奨学金等を貸し付ける事業の財源として活用してございます。 97 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 98 ◯14番(能勢秋吉君) 今までの医学生、看護学生の利用人数を伺います。 99 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 100 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) まず、医学生への貸し付けでございますが、今まで5名の実績がございます。  看護学生につきましては、これまで88名の方に利用していただいております。 101 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 102 ◯14番(能勢秋吉君) 卒業され、現在、さんむ医療センターに勤務している状況を伺います。 103 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 104 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) まず、医学生でございますが、現在、さんむ医療センターに勤務されている方は、まだ出ておりません。大学に在学されている方が3名、初期臨床研修を受けている方が1名、専攻医が1名ございます。  医学部を卒業し、医師国家試験に合格しますと、医師は、約2年間の初期臨床研修を行います。そして、初期臨床研修が終了すると、ほとんどの医師が専門医を目指し、3年から5年、専攻医として研修を行うところです。早い方で、数年後にさんむ医療センターへ勤務する予定でございます。  続いて、看護学生でございますが、現在、さんむ医療センターに勤務している方は45名となります。  なお、現役の学生が29名含まれております。 105 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 106 ◯14番(能勢秋吉君) そうすると、今の部長の答えだと、医学生については、何年くらい先に、さんむ医療センターに勤務していただけるような状況になるんですか。 107 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 108 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 今現在の予定ですと、一番早い方が令和5年度の予定でございます。 109 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 110 ◯14番(能勢秋吉君) 次に、奨学資金貸付金について伺います。 111 ◯議長(大川義男君) 教育部長。 112 ◯教育部長(小川宏治君) 奨学資金貸付制度について御説明させていただきます。  本制度は、山武市民の教育の機会均等を図るため、学校教育法に基づき設置された大学に入学が決定し、または在学する方で、経済的理由により、就学が困難な方に対し、就学する上で、必要な資金を貸し付けることにより、次代の社会を担う優秀な人材を育成することを目的として掲げている制度でございます。  以上です。 113 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 114 ◯14番(能勢秋吉君) 今までの利用人数を伺います。 115 ◯議長(大川義男君) 教育部長。 116 ◯教育部長(小川宏治君) 貸し付け実績でございますが、今まで、平成24年度からの制度開始から今日まで、延べ17人に貸し付けを行っております。 117 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 118 ◯14番(能勢秋吉君) 年度の財政調整基金だと、年度内は移動がないんですよね。  ですから、この制度を市民にもう少しPRしたらどうですか。その辺、ひとつよろしくお願いしたいと思います。  次に、土木行政について、成東259号線の進捗状況について伺います。 119 ◯議長(大川義男君) 都市建設部長。 120 ◯都市建設部長(小川 陽君) 成東259号線の進捗状況でございます。  現在、工事につきましては、なるとうこども園交差点部から、約400メートルの区間は、路盤工まで完了しまして、国道側から約240メートルの区間については、完成断面で完了する見込みとしておりまして、未着手工事区間は、約560メートルとなっております。 121 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 122 ◯14番(能勢秋吉君) 用地買収はどのくらい進んでいますか。 123 ◯議長(大川義男君) 都市建設部長。 124 ◯都市建設部長(小川 陽君) 用地買収の状況でございますが、2月1日現在の面積ベースで回答させていただきます。  用地買収の予定面積、約9,200平方メートルのうち約8,700平方メートル、約95%が買収済みとなっております。 125 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 126 ◯14番(能勢秋吉君) 完成予定は何年を予定していますか。 127 ◯議長(大川義男君) 都市建設部長。 128 ◯都市建設部長(小川 陽君) 本事業につきましては、令和2年度の完成を目標としておりましたが、工期設定に制約があること、軟弱地盤の対応などがございまして、完成年度を当初計画から1年延ばしまして、令和3年度末を見込んでおります。  現在、事業全体の工程を精査している状況ではございますが、目標達成に向けて、全力で取り組んでおりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。 129 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 130 ◯14番(能勢秋吉君) 用地買収が済んでいれば、工事期間が大変な時期は避けなければならないんですよね。両方から、工事を進めたらどうかと思います。  ということは、病院建設が順調にいけば、令和3年度から着工に入る予定のようですが、交通状況を考え、早期に完成すべきだと思いますけど、市長、どうですか。 131 ◯議長(大川義男君) 市長。 132 ◯市長(松下浩明君) 御質問をいただきありがとうございます。  議員の質問のとおり、付近の交通状況等を考慮いたしますと、早期完成が望ましいわけでございますが、工期設定の面、また、あるいは現場状況など、いろいろな面で制約がある場だと報告を受けております。できるだけ早い完成に努めてまいりたいと考えます。 133 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 134 ◯14番(能勢秋吉君) その辺はひとつよろしくお願いします。  次に、白幡交差点改良について、市長、現地の状況を確認したか伺います。 135 ◯議長(大川義男君) 市長。 136 ◯市長(松下浩明君) 確認してございます。 137 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 138 ◯14番(能勢秋吉君) 市長、朝の7時40分から8時10分ごろまでは、非常に渋滞しています。これは、自民党の成東支部では、10年くらい前から、移動政調会に要望を提出していたそうです。  その結果、昨年、回答がありました。市長の県議時代も関連していたと思いますけど、自民党の移動政調会の回答では、自民党としては、一般県道、成東鳴浜白幡交差点改良は、地元市にとって、非常に重要であると認識しています。県執行部に対しては、まずは現状を把握すべく、調査を早急に実施し、事業化に向けた調査への速やかな移行を強く求めるとともに、現在の整備箇所を踏まえ、地元自治体との連携により、優先範囲の検討など、効果ある整備手法により、早期着工を求めますと。  市長、山武土木事務所との協議は進めているか伺います。 139 ◯議長(大川義男君) 市長。 140 ◯市長(松下浩明君) この道路につきましては、白幡交差点の改良事業につきましては、市では県への要望を継続的に行っているところであります。  また、自民党の移動政調会へも、成東支部から毎年要望が上がっていることも承知しております。恐らく私が県議のときから、続けて要望が上がっているということでございます。  私も自民党の政調会の中の一員として、この件に対しまして、県執行部に強くお願いはしておりました。しかしながら、事業に至っていないということは現状でございます。  これまで、当然、山武土木事務所長に要望等をさせていただいております。現状の交差点に焦点を合わせた改良の事業の要望についてということで、今後、代がえ路線での事業対応も視野に入れながら、事業化に向けて、検討していただけるよう、また、継続的にも要望し、混雑の緩和に努めてまいりたいと思っております。 141 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 142 ◯14番(能勢秋吉君) 市長が県議時代からの懸案事業ですので、政治の力で前へ進めていただきたいと思います。よろしくお願いします。  次に、教育行政について。市長は、平成30年9月定例議会で、成東中学校・成東東中学校統合問題を、総合教育会議で検討し、結論を出すと答弁をしています。総合教育会議は、何回開催されたか伺います。 143 ◯議長(大川義男君) 市長。
    144 ◯市長(松下浩明君) このことにつきましては、本議会の初日の全員協議会の中でも、御報告させていただきましたが、成東中学校と成東東中学校の統合で、統合中学校の位置を成東東中学校とすることの理解が、私自身、また選挙活動の折、特に成東中学校区の中で得られていないという感触を持ったことから、この成東中学校については、一旦立ちどまって、時間をいただくということでおりました。  平成30年8月28日に、この件を議題とする最初の総合教育会議を開催いたしまして、その際、成東中学校、成東東中学校ともに、生徒数も減少していく中で、統合の際には、この2校で統合するということは、既に教育委員会と意見が一致しております。 145 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 146 ◯14番(能勢秋吉君) 市長、前に進めるのであれば、平成30年9月からですよね。令和2年2月まで、1年数カ月あり、この間に総合教育会議が2度しか開催されないとのことですが、なぜ2度しか開催しなかったか。何か理由がありますか。それについてお伺いします。 147 ◯議長(大川義男君) 市長。 148 ◯市長(松下浩明君) どうも失礼いたしました。  平成30年度8月28日の総合教育会議が、この件に関する最初の調整の場でございました。いずれ成東中学校と成東東中学校の統合が必要な規模になってまいりますので、この2校で統合ということでは、教育委員会との意見が一致したということでございます。  統合の時期等について検討するお時間をいただいていたわけでございますが、本年の2月2日の総合教育会議を迎えるに当たって、教育委員会との懇談の場を設け、この件について、協議を重ねた上で、総合教育会議の場で調整した次第でございます。  本当はもう少し重ねられればよかったんですが、昨年も秋に災害などがあったという経緯もあって、結果的には2回ということでありました。 149 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 150 ◯14番(能勢秋吉君) 教育長にも同じ質問をします。 151 ◯議長(大川義男君) 教育長、御登壇願います。 152 ◯教育長(嘉瀬尚男君) 昨年の12月の市議会の一般質問におきまして、市長のほうから、総合教育会議で、その考え方を示すと答弁がございました。それ以降、市長と教育委員会とでの懇談会を開催していただきまして、その後でも、教育委員会で何度か協議を重ねてまいりました。  その中で、2月6日の総合教育会議におきまして、調整をして、合意に至ったということでございます。 153 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 154 ◯14番(能勢秋吉君) 市長、全員協議会で話されましたけど、もう一度、総合教育会議の結果についてお伺いします。 155 ◯議長(大川義男君) 市長。 156 ◯市長(松下浩明君) 全協の中でも、2月6日に総合教育会議を開催し、教育委員の皆さんと、この件について調整をいたしました。  市長就任以降、全ての取り組みを人口減対策に結びつけるということの事業を展開しております。  そういった中で、成東中学校と成東東中学校とも、1学年に複数の編成がされているということでございます。ですので、しばらくの間、成東中学校を存続した上、成東地域の新たなまちづくりの中で、学校のあり方についても考えさせていただきたいということで、議員の皆様方にお願いをしたと思います。  また一方、ただ、今回は成東中学校の老朽化が課題ということになっておりますので、第1に生徒の安全性を担保していかなければいけないと考えております。今後、さらに点検を充実させていきます。それで、安全性が確保できるよう、しっかりと予算措置をしながら、対応をしてまいりたいということでございました。  なお、成東中学校と成東東中学校の統合の際、統合中学校の建設など、まちの発展につながるような展開も考えていくということを、教育委員会の皆様方に、私の考えとしてお伝えをしたところでございます。  以上でございます。 157 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 158 ◯14番(能勢秋吉君) 嘉瀬教育長は、以前、成東中学校・成東東中学校の統合問題は、前の答申でいくような気持ちであったと思います。  もう一度、教育長の考えをお伺いします。 159 ◯議長(大川義男君) 教育長。 160 ◯教育長(嘉瀬尚男君) 教育委員会といたしましては、山武市立小中学校の規模適正化・適正配置基本計画のスケジュールに沿って、学校統合を今まで進めてまいりました。  ですが、今回、市長のほうから、新たなまちづくりの中で、学校のあり方についても、考えさせていただき、新たな統合中学校の建設なども、まちの発展につながるような展開を含めて、検討したいといったようなことでございましたので、教育委員会といたしましても、この件について合意をした次第でございます。 161 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 162 ◯14番(能勢秋吉君) 市長、平成30年10月19日、東金市外三市町清掃組合定例議会が、開催されました。議会の休憩中、市長が私に話されたことは記憶にありますか。 163 ◯議長(大川義男君) 市長。 164 ◯市長(松下浩明君) 覚えていません。すみません。 165 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 166 ◯14番(能勢秋吉君) 私の記憶では、成東中学校の校舎は耐震補強してあり、トイレも洋式にしてあるから、統廃合について延期するようなことを話されましたが、記憶にございませんか。私は、このときで、市長の腹は決まっていたんではないかと思うんです。これは、記憶にございませんか。 167 ◯議長(大川義男君) 市長。 168 ◯市長(松下浩明君) まだ、そういったことは、自分の中で決めているということはなかったかと思います。  というのは、やはり、いろいろな意味で、私だけでは、このことはできませんので、失礼ですけど、伺いを立てたということだと思います。そういうことが、最終的な基準で、判断したということだと自分では思っております。 169 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 170 ◯14番(能勢秋吉君) 市長、まだ私の脳裏には残っているんです。成東中学校と成東東中学校の統合問題は難しいことは、十分理解しています。  しかし、学校統廃合については、議会でも平成22年から質問が出ており、平成24年、山武市学校のあり方検討委員会が立ち上がり、十分に検討を重ねて、市長に答申がされました。その後、山武市立小中学校の規模適正化・適正配置基本計画が作成されました。  子どもたちが学びやすい環境づくりをするのが基本だと思いますが、どうでしょうか。 171 ◯議長(大川義男君) 市長。 172 ◯市長(松下浩明君) 確かに、その計画は、いろいろな中のいろいろなことが動きながら、議員の皆様方に御理解いただいて、できたものだと私も承知をしております。  しかし、私も選挙のときに、やはり、そういった市民というか、地域の方々の声を直に聞きまして、それで、まだ理解がなかなか進んでいない、できていないというところから、今回そのような形になっております。 173 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 174 ◯14番(能勢秋吉君) 成東中学校は、老朽化が著しく、子どもたちが学ぶ環境には均衡が必要だと思いますが、その辺どうですか。 175 ◯議長(大川義男君) 市長。 176 ◯市長(松下浩明君) 先ほども申し上げましたが、確かに成東中学校は、かなりの年数が経っております。そんな中ですが、これからも生徒の安全性を第一に考えながら、しっかりと対応してまいりたいと思います。 177 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 178 ◯14番(能勢秋吉君) 以前は、成東中学校が成東東中学校に行くということで、成東中学校の保護者、成東東中学校の保護者にも説明会を開催したわけです。  今回、市長が決断して、少し延ばすというか、中断するということなんですけど、保護者との話し合いは進めているんですか。その辺はどうなんですか。 179 ◯議長(大川義男君) 市長。 180 ◯市長(松下浩明君) 先般、会議を開いたばかりですので、その辺はまだ検討していません。 181 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 182 ◯14番(能勢秋吉君) 4月に山武西中学校が山武中学校へ統合し、令和4年に蓮沼中学校が松尾中学校へ統合を目指しています。  ここでとまらないで、成東中学校、成東東中学校の統廃合について、前に進んでいきたいと思いますが、どうですか。 183 ◯議長(大川義男君) 市長。 184 ◯市長(松下浩明君) いろいろな計画の中で物事が動いておりまして、今、山武市も人口減ということで、いろいろな流れで、市が少しずつ変わり始めているのかというところも、私自身もうかがえます。  成東中学校は、山武市の真ん中になる大事な中学校ですので、いずれは、そういう方向になろうかと思っておりますが、それまで、その辺を見きわめながら、あわせて、まちづくりを考えながら、その中で進めていきたいと思います。  学校というものは、動かしたり、何かしたりして、1つの場所が決まると、その後、何十年、長きに使用するものでありますので、慎重に進めていきたいと思います。 185 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 186 ◯14番(能勢秋吉君) 市長、教育委員会と協議して、保護者にも十分な説明をひとつよろしくお願いします。  次に、人口減少について、過去5年間の人口推移を伺います。 187 ◯議長(大川義男君) 市民部長。 188 ◯市民部長(田上和弘君) 過去5年間ということでございますので、平成28年1月1日の人口は5万4,139人で、前年と比較しますと、765人の減少でした。  以下も、1月1日の人口でございますけれども、平成29年は5万3,435人で、704人の減少、平成30年は5万2,701人で、734人の減少、平成31年は5万1,935人で、766人の減少、令和2年は5万1,176人で、759人の減少という状況でした。 189 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 190 ◯14番(能勢秋吉君) 1年に700人強が減少と理解してよろしいですか。 191 ◯議長(大川義男君) 市民部長。 192 ◯市民部長(田上和弘君) そのとおりでございます。 193 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 194 ◯14番(能勢秋吉君) この質問については、関連質問がありますので、よろしくお願いします。  次に、テレビ共同受信施設について。  市内にはテレビ共同受信施設がありますが、その施設を維持管理するテレビ共同受信組合から、昨年の台風15号により、停電等の被害を受け、長期間、テレビが見られなかった住民がいたと聞いています。  まず、現在のテレビ共同受信組合数を伺います。 195 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 196 ◯総務部長(石橋和記君) 現在、松尾地区に7組合、成東地区に5組合、山武地区に1組合、合計13のテレビ共同受信組合がございます。 197 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 198 ◯14番(能勢秋吉君) 当時の被害状況について伺います。 199 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 200 ◯総務部長(石橋和記君) 昨年の台風15号の際には、樹木の倒木によりまして、ケーブルの断線と大規模な停電によりまして、テレビ共同受信施設への電力供給がストップしたことによりまして、テレビを視聴することができない状態となっておりました。  また、台風の被害が、千葉県全体に及び、テレビ共同受信施設の復旧作業及び電力の回復に時間がかかったことから、およそ2週間の長期にわたりまして、受信障害が発生した組合もあったと伺っております。 201 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 202 ◯14番(能勢秋吉君) 昨年の台風、風水害等により、電線同様、テレビ共同受信施設も、倒木等により、被害を受けやすく、また停電に伴い、電波が受信できなくなったことから、災害に強い体制づくりを検討するようお願いします。  この質問について関連質問がありますので、よろしくお願いします。  次に、まち・ひと・しごと創生総合戦略について。  急激な人口減少と少子高齢化という構造的な課題に、国を挙げて対応するために、平成26年11月に、まち・ひと・しごと創生法が施行され、国において、5カ年の基本目標や具体的な施策をまとめた、まち・ひと・しごと創生総合戦略が策定されました。  総合戦略では、人口減少の克服と地方創生の推進に向けて、4つの基本目標、地方に仕事をつくる、地方への人の流れをつくる、若い世代の結婚、出生、子育ての希望をかなえる、地域と地域を連携することを掲げ、東京一極集中の是正や若者の地方における就労機会の確保などにより、仕事が人を呼び、人が仕事を呼び込む好循環の確立が目指せてきたところであります。  山武市においても、少子高齢化の進展に的確に対応し、人口減少に歯どめをかけるため、まち・ひと・しごと創生法に基づき、山武市まち・ひと・しごと創生総合戦略を策定し、取り組んできたところです。  令和元年が最終年度である山武市まち・ひと・しごと創生総合戦略で掲げた基本目標の達成度はどうか伺います。 203 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 204 ◯総務部長(石橋和記君) 第1期のまち・ひと・しごと創生総合戦略につきましては、今、議員からお話がございましたとおり、平成27年度から5年間の計画となっておりまして、今年度は計画の最終年度となっております。  平成30年度、計画4年目の実績といたしましては、4つの基本目標に設定しました数値目標、7指標のうち1指標が達成となっております。  その他、指標の動きとしましては、基準値よりも向上している指標が3指標、横ばいとなっている指標が2指標、低下している指標が1指標となってございます。 205 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 206 ◯14番(能勢秋吉君) このまち・ひと・しごと創生総合戦略とともに作成された、山武市人口ビジョンの推計と現状はどうでしょうか。 207 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 208 ◯総務部長(石橋和記君) 第1期の総合戦略の人口ビジョンの平成22年の国勢調査人口を基準とした国立社会保障・人口問題研究所の推計では、2020年、令和2年の推計人口は、5万15人となっております。  令和2年1月1日現在の千葉県毎月常住人口調査では、山武市の人口は4万9,135人となっておりまして、既に2020年の推計値よりも880人少ない状況となっております。
     また、第2期の人口ビジョンでは、平成27年の国勢調査人口を基準として推計を行っておりますので、第1期よりも厳しい状況となっております。 209 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 210 ◯14番(能勢秋吉君) この質問について関連質問がありますので、よろしくお願いします。  次に、オリンピック・パラリンピックについて。  多くの国民が望んだ2020年東京オリンピック・パラリンピックが、1964年以来、56年ぶりに、あの感動が日本で開催されます。オリンピックは、2020年7月24日から8月9日までです。パラリンピックは、2020年8月25日から9月6日の日程で開催されます。  そして、一宮町では、海岸を利用して、オリンピックのサーフィン大会の開催が予定されています。  山武市では、スリランカ国のホストタウンとして、さまざまな交流を図っています。また、選手団の事前キャンプ地として、総合運動公園等で練習をされる予定になっています。  そこで、質問します。スリランカ国の選手団は何名ぐらいの予定で、来日しますか。 211 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 212 ◯総務部長(石橋和記君) スリランカの代表選手の選考は、現在進められているところでございますが、事前キャンプで、本市が受け入れる選手団の人数といたしましては、オリンピックで30人、パラリンピックで20人と見込んでおります。 213 ◯議長(大川義男君) 能勢議員。 214 ◯14番(能勢秋吉君) この質問について、関連質問がありますので、よろしくお願いします。  以上で私の質問は終わります。ありがとうございました。 215 ◯議長(大川義男君) ここで、暫時休憩いたします。再開は11時10分といたします。              (休憩 午前10時55分)              (再開 午前11時09分) 216 ◯議長(大川義男君) 再開します。休憩前に引き続き、会議を開きます。  財政課長。 217 ◯財政課長(宮負裕行君) 先ほど能勢議員からの地方債の御質問で、償還年数にかかわる御質問の中で、道路ですとか、土地に関する御質問がございました。その点について、お答えをさせていただければと思います。  まず、道路でございますが、舗装道路のうち、一般的なアスファルト敷きの道路につきましては、耐用年数が10年となっておりますので、市におきましても、10年間で借り入れを行っております。  また、土地の償還年数でございますが、こちらは建設事業費に係る地方債の償還年限は、地方財政法におきまして、その地方債を財源として建設した公共施設などの耐用年数を超えないようにしなければならないと定められております。ですので、土地については、耐用年数が設定されておりません。  このことから、土地につきましては、建設する公共施設等のその耐用年数を上限として、償還期間を設定しているというところでございます。今後の建設事業につきましても、同様の考え方で、借り入れを行っていくことと考えております。  以上でございます。 218 ◯議長(大川義男君) 次に、代表質問に対する関連質問を許します。  関連質問はありませんか。  萩原善和議員、御登壇願います。  萩原議員。 219 ◯18番(萩原善和君) 会派さんむ21、萩原です。議長の許可を得ましたので、能勢秋吉議員の代表質問に関連して、質問をさせていただきます。  まず最初に、人口減少について質問をいたします。  先ほど、市長のほうから、人口減少の現状、また対策についても、多少御答弁がありました。現状については、ここ数年、700人強の減少になっているという御答弁でした。また、対策についても、子育て、さまざまな対策を行っているという御答弁がありました。  市長として、就任して2年ですけれども、ずっと人口減少対策はしてきたと思います。芽が出たり、もうすぐで花が咲くんだというようなさまざまな政策もあろうかと思いますけれども、今後も含めて、どういう状況なのか、御説明をお願いいたします。 220 ◯議長(大川義男君) 市長。 221 ◯市長(松下浩明君) 萩原議員の関連質問ということで、人口減少についてということでいただきました。  市長に就任して以来、人口減少対策を市の最重要課題として捉えてございます。就任時ですが、全ての施策は人口減少対策につなげるということで、職員の前で、訓示をさせていただきました。それは、私どもだけではなく、市の職員が、やはり人口減少対策をしなければいけない、それぞれが自分でしっかりともって、日常の業務に励んでいただきたいという、市民にもそういうことをお伝えをしますが、市の職員もそういうところをもって、業務に励んでいただきたいということで、就任時、お話をさせていただきました。  山武市の人口減少の大きな要因の1つとして、高校卒業後、進学や就職時の、都市部への転出や、また結婚した夫婦が賃貸住宅に住もうとするときに、他の市町村へ転出するなど、特に若い世代が流出していることが挙げられているわけでございます。  このような状況の中から、市は子育て世代の移住・定住につながる施策として、子育て環境の整備やICT教育の推進など、子育て世代が住みやすいと思うまちづくりの推進に取り組んできたところでございます。  あわせての質問であったかと思います。この2年間で、どのような政策をしていくのかということでございまして、人口減少に対する、これからの取り組みにつきましては、計画2年目となります第2次山武市総合計画の重点分野を中心に、施策を推進してまいりたいと考えております。  具体的には、これまで行ってきた子育て世代の移住・定住促進に向けての施策を継続しながら、3世代同居等支援策など、より一層の充実を図ってまいりたいと思います。  また、企業立地促進条例を制定いたしまして、企業誘致に取り組んでいく中では、成田空港の機能強化や圏央道の開通も見込まれていることから、相乗効果を出していきたいと考えております。  高齢化や人口減少により発生するさまざまな課題に対しましても、しっかりと対応していきたいと考えております。  あわせて、来年度から始まる第2期の地方創生総合戦略では、市の施策の中でも、特に人口減少の克服に向けた施策の展開により、人口減少に歯どめをかけられるよう取り組んでまいりたいと思っております。 222 ◯議長(大川義男君) 萩原議員。 223 ◯18番(萩原善和君) ぜひ、その思いを、市民並びに山武市に来ていただけるよう、ほかにも、よろしくPRをお願いしたいと思います。  続いて、こども園、保育所の無償化についてお伺いをいたします。  国では、10月より、3歳以上の園児に対して、無償化が始まりました。そこで、過去3年間の出生数を教えてください。 224 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 225 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 過去3年間の出生数についてお答えいたします。  平成29年が208人、平成30人が247人、平成31年が199人でございます。 226 ◯議長(大川義男君) 萩原議員。 227 ◯18番(萩原善和君) 現在、こども園、保育所へ入所しているゼロ歳から2歳児の園児数は、何人になるでしょうか。 228 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 229 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 2月1日現在の園児数でございますが、ゼロ歳児、46人、1歳児、113人、2歳児、131人、計290名でございます。 230 ◯議長(大川義男君) 萩原議員。 231 ◯18番(萩原善和君) 今、御答弁がありましたゼロ歳児から2歳児の保育料を無料にすると、どれくらいの予算が必要になりますか。 232 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 233 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 現在の園児数から年間の利用者負担額を試算いたしますと、市の保育料収入が約5,800万円減額となります。  なお、現在、本市の利用者負担額は、国基準額より低く設定しており、その差額を市が負担することで、利用者の負担軽減を図っております。国基準で試算いたしますと、約8,600万円となります。 234 ◯議長(大川義男君) 萩原議員。 235 ◯18番(萩原善和君) そうしますと、金額のほうは8,600万円ということですけれども、何人の保育士が必要となりますか。 236 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 237 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 保育士の配置基準におきましては、ゼロ歳児、3人に1人、1歳児、2歳児、6人に1人の保育士が必要となり、法令上は56人が必要となります。  ただし、実際には施設ごとに、時間外保育や土曜保育の利用もございまして、その時間帯をカバーする保育士も必要となってまいります。 238 ◯議長(大川義男君) 萩原議員。 239 ◯18番(萩原善和君) そういう中で、ゼロ歳児から2歳児の無償化はどうでしょうか。 240 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 241 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 無償化となれば、利用希望者が増加することが想定されます。  仮に、現在のゼロ歳児から2歳児全員を受け入れる場合には、国基準で年間、約2億円、法令上、保育士、160人が必要となります。また、施設、設備等も不足するため、現状では、難しいと考えております。 242 ◯議長(大川義男君) 萩原議員。 243 ◯18番(萩原善和君) 今の保育士の数等々を聞きますと、これだけの市ですので、保育料、その他は、カバーはできると思いますけれども、保育士の160人が必要となるということになりますと、実際、これは大変です。  そういう中で、まずはゼロ歳児から2歳児ではなく、2歳児の無償化から始めるということになりますと、どのくらいかかって、保育士もどのくらい必要になりますか。 244 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 245 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 2歳児のみの場合であっても、国基準額で、年間、約8,000万円、法令上、42人の保育士が必要となり、施設や設備も不足するため、非常に難しい状況だと考えております。 246 ◯議長(大川義男君) 萩原議員。 247 ◯18番(萩原善和君) 今回のこの質問は、昨年10月から、3歳児以降が無償化になった。だったら、山武市でゼロ歳児から2歳児の無償化を行えという多くの方々の御意見もありまして、質問をさせていただきましたけれども、単純に……。単純といったら、失礼ですけれども、こうやって答弁をいただくと、現実から少し離れているかなという印象も受けます。  山武市では子育て応援ということで、さまざまな応援をしていると思います。子どもに対しての子育ての応援は、近隣に負けず劣らず、充実しているような気もいたしますけれども、市として、PRまた周知が少し足りないような気もするんです。もっと多くの方に、山武市では、こういう子育て支援をしているんだ、応援をしているんだというところをアピールしたらいかがかと思います。  現在、どのようなことがあって、どのようにアピールしていきたいかお答えください。 248 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 249 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 本市の特色ある主な事業を紹介させていただきます。  こども園、保育所関連では、18歳以下のお子さんを3人以上養育している保護者の経済的負担を軽減するため、こども園等に入園している第3子以降の3歳未満児の保育料、3歳以上児の給食の副食費、さらに3歳以上児全員の主食費を免除しております。  高校生までの子ども医療費を負担する保護者に対しては、当該医療費の個人負担分を所得にかかわらず、全額助成を行っております。  また、令和2年2月から、スマートフォンで利用できる子育てアプリの配信を開始いたしました。母子健康手帳の記録から、地域情報を手軽に受け取ることができる便利なアプリでございます。  市のイベントや子育て情報のお知らせ、病院、公園、子育て施設の案内、予防接種スケジュールのお知らせ、さらには母親の健康記録や子どもの成長記録の管理、感染症等の緊急情報を通知できるものでございます。子どもの成長記録を家庭内で共有できる機能もあり、子育ての楽しさや喜びを感じられる内容となっております。  よろしくお願いいたします。 250 ◯議長(大川義男君) 萩原議員。 251 ◯18番(萩原善和君) 今、部長から答弁がありましたとおり、さまざまな施策、応援をしております。ぜひ、山武市に住んでよかった、山武市で子育てがしたいというようになっていただけるように、これからも子育ての応援をしていただき、PRもし、ぜひ山武市に、お子さんを増やしていただきたいなと感じております。よろしくお願いいたします。  次に、職員採用について御質問いたします。  これまで以上に複雑、多様化する業務を進めていくためには、より優秀な人材を確保することが必要なことは言うまでもありません。  そのような人材を確保するためには、職員採用では、いろいろと工夫をしながら取り組んでいると思います。  そこで伺います。現在の全職員数と過去3年間の採用職員について、業種別、居住の市内、市外別の人数について伺います。 252 ◯議長(大川義男君) 総務課長。 253 ◯総務課長(今関正典君) 職員数と過去3年間の新規採用職員の居住地別人数についてお答えします。  はじめに、職員数ですが、平成31年4月1日現在の定員管理上の職員数は、447人です。  次に、年度別の採用人数ですが、平成29年度の採用者は20人です。一般行政職は16人で、市内居住者が13人、市外居住者は3人です。  資格技術職は4人で、市内が2人、市外も2人でございます。  平成30年度の採用者は20人で、一般行政職は15人、市内が7人、市外は8人です。  資格技術職は5人で、市内が3人、市外は2人です。  平成31年度の採用者は16人で、一般行政職は9人、市内が5人、市外は4人です。  資格技術職は7人で、市内が2人、市外は5人となっております。  過去3年間の採用者56人のうち、市内居住者は32人で、57%を占めております。 254 ◯議長(大川義男君) 萩原議員。
    255 ◯18番(萩原善和君) ただいまの答弁のとおり、市役所には447名、市内からは242名、54%、市外から205名、46%の職員が働いています。  毎年16名から20名を新たに採用していますが、そのうち、市内に居住しているのは、約6割という状況です。市の職員の皆さんは、可能な限り、市内に居住していただくことによって、人口減少の改善につながると考えます。  そこで伺います。市の多くの職員が市内に居住してもらえるような有効な取り組みがあればと考えますが、その点について伺います。 256 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 257 ◯総務部長(石橋和記君) 職員を対象といたしました市内居住を進める有効な取り組みといたしましては、現在のところ、特段の用意はしてございません。  職員も個々に生活条件がございまして、居住・移転の自由が保障されておりますので、なかなか難しい面があると考えております。 258 ◯議長(大川義男君) 萩原議員。 259 ◯18番(萩原善和君) 確かに平等取扱の原則、平等公開の原則を欠いては問題がありますが、人口減少対策だけでなく、本市内に居住することによって、地域の状況を把握し、業務に生かすことが期待でき、また昨今の異常気象、近い将来発生するのではないかと言われている大地震に対応するための危機管理上の観点からも、職員の皆さんには、できる限り市内に居住していただくことが有効ではないかと思いますが、市長、その点はどうでしょうか。 260 ◯議長(大川義男君) 市長。 261 ◯市長(松下浩明君) 危機管理の面で申し上げますと、災害発生時、職員はいち早く登庁し、災害対応に当たらなければなりません。その点におきましては、非常時の職員招集体制ということで、整っておることが現状です。  議員が御指摘の人口減対策は重要でありまして、いろいろ発言していただきました。ほかの市町から山武市へ移住・定住してもらえるよう、市の総合計画に掲げました7つの分野のまちづくりの政策を進めて、人口減少対策につなげていきたいと考えております。質問ありがとうございます。 262 ◯議長(大川義男君) 萩原議員。 263 ◯18番(萩原善和君) 人口減少については、最後にしますが、今定例会に企業立地促進条例制定が提案されています。その中の雇用推進奨励金では、新規常用雇用者、これは市内に居住し、かつ住民登録をしている方が対象となりますが、1人当たり20万円を支給するものです。  これにより、雇用機会の拡大が期待でき、定住者が増え、人口減少対策にもつながると思いますが、民間企業だけに頼るのではなく、ぜひ447名という多くの職員の皆さんが働く、これはちょっとオーバーかもしれませんけど、民間企業であれば、大企業です。その市役所でも、一歩踏み込んだ取り組みがなされることを期待して、この質問を終わりにします。  ぜひ、今後もこの問題に対しては、市長、先頭になって考えていっていただきたいと思います。さまざまな制約はあろうかと思いますけれども、よろしくお願いいたします。  それでは、次に、テレビ共同受信施設についてお伺いします。  テレビ共同受信施設については、先ほど能勢議員の質問もありましたけれども、まずはじめに、昨年9月の台風15号に伴い、倒木、停電等により、被害を受けた施設に対する市の対応をお伺いいたします。 264 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 265 ◯総務部長(石橋和記君) テレビ共同受信施設のケーブル切断等の修繕につきましては、まずは、テレビ共同受信組合が修繕を自ら実施していただきまして、この復旧にかかる修繕費につきましては、市の補助事業であります、山武市テレビ共同受信施設突発的修繕事業補助金に基づき、テレビ共同受信組合からの申請、請求を受けまして、全額を支払うこととしております。  また、停電による受信障害につきましては、電力が復旧することを待っていただく状況でございます。 266 ◯議長(大川義男君) 萩原議員。 267 ◯18番(萩原善和君) わかりました。  被害を受けた組合員の中には、家庭の停電は復旧したが、テレビ共同受信施設を設置してある区域の停電が復旧しないために、テレビ共同受信施設に電力が供給されず、テレビが視聴できない世帯があったと聞いております。  発電機やバッテリー等で、テレビ共同受信施設に電気を供給し、復旧することができなかったのか伺います。 268 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 269 ◯総務部長(石橋和記君) テレビ共同受信施設には、テレビ共同受信施設本体の電源のほかにも、受信電波を各家庭へ送る際、受信レベルを補うための増幅器、いわゆるブースターも電源が必要となるため、テレビ共同受信組合の規模によりますが、各組合員の家庭がテレビを視聴できるためには、複数の発電機が必要となります。  また、発電機をテレビ共同受信施設に接続する作業ですが、高所での作業に加え、専門技術を持つ事業者の手配が必要となります。  仮に発電機が提供できた場合でも、燃料補給等の管理体制が十分とれないなどの問題があったことから、対応が困難な状況でございました。 270 ◯議長(大川義男君) 萩原議員。 271 ◯18番(萩原善和君) 災害時には、テレビの情報は大変重要となります。復旧手段を検討するようお願いいたします。  また、現在のテレビ共同受信施設は、テレビがアナログ放送だったときに、離着陸する航空機による電波障害があったことから、難視聴地域解消の目的で、NAAが設置したものだと聞いております。  デジタル放送移行後、航空機による影響がないということで、現在はNAAから譲り受けたテレビ共同受信組合が管理運営しておりますが、組合では、管理運営費について、組合員から負担金を徴収して、運営していると聞きました。  管理運営費について、市で支援する考えはないのかお伺いいたします。 272 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 273 ◯総務部長(石橋和記君) 航空機によるテレビ電波障害に伴う難視聴地域解消のため、NAAが設置したテレビ共同受信施設につきましては、当時、市内に23カ所ございましたが、平成23年7月、アナログ放送が終了する前年に、テレビ共同受信組合設立のための相談業務を行いまして、譲渡希望があった地区につきましては、組合を設立いたしまして、NAAから譲渡を受け、現在に至っております。  したがいまして、各組合には、テレビ共同受信施設の管理の現状を御理解いただいた上で、設立をしていただいておると認識いたしておりますので、自主的な運営をお願いしたいと考えております。 274 ◯議長(大川義男君) 萩原議員。 275 ◯18番(萩原善和君) テレビ共同受信組合運営については、今、加入者の減少や組合長の高齢化等々で、運営が大変困難となっている組合もあります。  組合員全員が各家庭で受信でき、組合が解散できれば、地域の負担軽減にもつながると思います。本市においては、組合の解散に伴うテレビ共同受信施設の撤去費については、補助金を交付する事業がありますが、テレビ共同受信組合に対して、市から解散を勧めることはしないか伺います。 276 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 277 ◯総務部長(石橋和記君) テレビ共同受信組合を解散する際には、施設の撤去に関する費用といたしまして、これも市の補助制度でございます山武市テレビ共同受信施設撤去事業により、全額支援することが可能となっておりますけれども、先ほど答弁いたしましたとおり、各組合には、自主的に運営をしていただいていることから、解散につきましても、テレビ共同受信組合の自主的な行動が必要であると認識をいたしております。  デジタル放送の移行後、テレビ共同受信組合を設立した組合数は、15組合ございましたが、現在では13組合と、2つの組合が自主的に解散をいたしております。  また、テレビ共同受信組合の中には、組合員の減少によりまして、運営に苦労しているというお話も伺っております。  一方で、テレビ共同受信組合を解散するに当たりましては、組合員の同意や個別アンテナへの切りかえ等が考えられ、組合の事務的な負担も多いことから、解散を検討しているテレビ共同受信組合におきましては、相談業務や情報提供など、市といたしましては、できる限りの対応をしていきたいと考えております。 278 ◯議長(大川義男君) 萩原議員。 279 ◯18番(萩原善和君) さきの台風15号の被害により、脆弱性が浮き彫りになったと思います。テレビを視聴できなかった組合員から、苦情、問い合わせが、組合代表者へ寄せられ、大変苦労したという話も聞いております。  市執行部には、テレビ共同受信施設のあり方について、今後検討されるよう要望します。市長のお考えがあればお伺いいたします。 280 ◯議長(大川義男君) 市長。 281 ◯市長(松下浩明君) 昨年の台風15号により、テレビ共同受信施設が倒木、停電等の被害を受け、テレビを視聴できなかったことを踏まえ、どのような災害対応をとることができるのか、今後、検証が必要であろうと考えております。  また、テレビ共同受信組合につきましては、先ほど答弁したとおり、自主的な運営をお願いしているところでございますが、運営が厳しくなっているテレビ共同受信組合もあるということも伺っております。引き続き、テレビ共同受信組合それぞれの事情に配慮した対応をとっていただきたいと考えております。 282 ◯議長(大川義男君) 萩原議員。 283 ◯18番(萩原善和君) 以上で私の関連質問を終わりにします。 284 ◯議長(大川義男君) 以上で萩原善和議員の関連質問を終わります。  ほかに関連質問はありませんか。  石川和久議員、御登壇願います。  石川議員。 285 ◯7番(石川和久君) 議席番号7番、会派さんむ21、石川でございます。議長にお許しをいただきましたので、これより会派さんむ21、能勢議員の代表質問に関連する質問をさせていただきます。  人口減少対策は、市長の重要施策と認識をしております。この、まち・ひと・しごと創生総合戦略は、国が少子高齢化の進展に的確に対応し、人口の減少に歯どめをかけるとともに、東京圏への人口の過度の集中を是正し、それぞれの地域で住みよい環境を確保して、将来にわたって、活力ある日本社会を維持していくためにつくられた計画でございます。いわば人口減少に特化した計画とも言えるのではないでしょうか。  そのような中、各自治体は、自分たちの地域で課題を捉え、自分たちで政策を打ち出し、人の流れを呼び込む。自治体のやる気と真価が問われる重要な取り組みでございます。  第2期目となる総合戦略に、人口減少対策を掲げる市長は、どう取り組んできたのか、そして、自分の思い、政策をどのように盛り込んできたのかお伺いいたします。 286 ◯議長(大川義男君) 市長。 287 ◯市長(松下浩明君) 私は、全ての政策を人口減対策につなげるとの思いを込めて、第2次山武市総合計画をつくりました。そして、この第2期山武市まち・ひと・しごと創生総合戦略は、総合計画と連動しながら、特に人口減少の克服に向けた施策を展開するものというようになっております。  私がこの戦略で実現したいと思う大事なことは、この地域に住む人たちの気持ちだということを考えております。第2期山武市まち・ひと・しごと創生総合戦略では、シティプライドという言葉を使っております。これは、山武市を誇りに思う気持ちとも言えるものですが、私は山武市への愛着といったほうがわかりやすいのではないかと思っております。  山武市で生まれ育った子どもたちが、進学や就職などで、一度は山武市を離れることがあるでしょう。しかし、そういった子どもたちが、今度は親となるときに、子どもは自分が生まれた山武市で育てたいという気持ちを持って、帰ってきてくれる。そういうふうに、市民の皆さんが思ってくれるようなまちづくりをしたいと考えております。  私は、そのようなまちを構築していくことが、人口減少の克服につながっていくものだと信じております。ありがとうございます。 288 ◯議長(大川義男君) 石川議員。 289 ◯7番(石川和久君) ありがとうございました。今、市長の思いをしっかりと聞いたところでございます。  次の質問に入ります。  創生本部でございますけれども、市長を本部長とする創生本部において、人口ビジョンの作成、第2期山武市まち・ひと・しごと創生総合戦略の策定について、市長はどのような御意見をされたのかお伺いいたします。 290 ◯議長(大川義男君) 市長。 291 ◯市長(松下浩明君) まち・ひと・しごと創生本部会議は、大事な会議でありまして、まち・ひと・しごと創生戦略は、特に人口減少問題の克服に取り組むものであるので、重なりますが、全ての施策は人口減少対策につながるとの考えによる総合計画と連動を図り、作成するように指示をしたところでございます。 292 ◯議長(大川義男君) 石川議員。 293 ◯7番(石川和久君) 第2期において、第1期の検証を深掘りして、さまざまな観点から、要因を分析して、必要な対策の第2期に向けて、強化を図ることが必要であると考えております。  第1期総合戦略に掲げる各施策について、効果検証を実施したのかお伺いいたします。 294 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 295 ◯総務部長(石橋和記君) 第1期総合戦略の効果検証につきましては、基本目標に設定いたしました数値目標と具体的な施策に対する客観的な指標となる重要業績評価指標、いわゆるKPIによりまして、検証を行っております。  検証の方法につきましては、各指標の達成状況について、本部会議及び事業担当課での検証のほか、外部有識者によります戦略会議においても、検証を行っていただいております。 296 ◯議長(大川義男君) 石川議員。 297 ◯7番(石川和久君) 今、効果検証を行ったということですけれども、今年度、第1期が終了します。今、効果検証をされた中で、1期目の課題は何かをお伺いいたします。 298 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 299 ◯総務部長(石橋和記君) 総合戦略は、総合計画と連動しながら、特に人口減少問題を克服するための施策として展開をいたしておりますが、なかなか短期間における改善は、困難な状況となっております。  そのような中、小学校入学前の子どもについては、転入が転出を上回る状況が見られることは、これまで市が行ってきた子育て世帯に向けての子育て環境の整備や、英語教育、ICT教育といった取り組みの効果が出始めていると考えております。  国の第2期総合戦略における前戦略で進めてきた地方創生を継続を力とし、より一層強化していくという姿勢に基づきまして、本市におきましても、第1期での取り組みを継続しながら、新たな事業も取り入れ、強化を図っていきたいと考えております。 300 ◯議長(大川義男君) 石川議員。 301 ◯7番(石川和久君) 新たな視点として盛り込まれております将来的な地方移住にもつながる、新しいお言葉に感じるかもしれません、関係人口という言葉が出ております。創出拡大や未来技術の活用など、さまざまなものがございます。  1期目の反省を踏まえて、もちろん、対策の強化が必要であると、先ほどもお話をされていました。そして、2期目の策定に取り組んでこられたことと思いますが、そのようないろいろな観点から、新たな事業を入れ込んでいる。また、第2期総合戦略の重点事業についてお伺いします。 302 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 303 ◯総務部長(石橋和記君) 第2期総合戦略の新たな事業といたしましては、子育て世帯の移住・定住を促進するため、中学生以下の子どもを持つ子の世帯が、市内に住む親世帯と同居または近居するために、住宅取得に係る費用に対しまして、補助金を交付する三世代同居等支援事業や、空港を核とした経済圏域の形成を目指し、成田空港の近傍に位置する利点を生かした企業誘致を図る企業誘致促進事業などがございます。  また、重点取り組みといたしましては、ソーシャル・ネットワーク・サービス、SNS等を活用した市の情報発信の強化に取り組んでまいります。市の魅力が、市民や市外の人々に受け入れられ、浸透するような効果的なプロモーションを行うことで、自発的に山武市の魅力を発信し、まちづくりに参加する人、いわゆるさんむファンの獲得を図ります。  そして、SNS等による情報発信により、市の魅力をより多くの人に伝え、ふるさと納税を行ってくれる方など、地域や地域の人々と継続的に多様にかかわる人々、議員がおっしゃいました、いわゆる関係人口の創出を目指します。  国の第2期総合戦略で、新たな視点として盛り込んだSDGsにつきましては、環境、教育、福祉、経済など、さまざまな課題に取り組むための目標となっておりまして、市が行っている施策とひもづけながら、取り組みの推進を図ってまいります。  また、Society5.0といった未来技術の活用につきましても、研究をしていきたいと考えております。 304 ◯議長(大川義男君) 石川議員。 305 ◯7番(石川和久君) 今、関係人口ということでお話をさせていただいたんですけれども、我が会派さんむ21も、行政視察に行ってきた際に、情報発信に先進的な取り組みをされている宮崎県小林市というところに行ってまいりました。大変魅力的な情報発信プログラムを行っているところでございます。この中で、もう既に第1期のときから、参画人口、関係人口という言葉を使って、その方たちをいかにどう取り込むかということをやっておられたところでございます。  このような観点から、第2期山武市まち・ひと・しごと創生総合戦略の中で、施策1から4まであると思うんですけれども、今回は1について、数点質問をしていきたいと思います。  施策1-1、関係人口の創出・拡大に向けた魅力創造と情報発信力ということでございます。この強化について、具体的にどのような事業を行うのかお伺いいたします。 306 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 307 ◯総務部長(石橋和記君) 今、議員のおっしゃいました施策1-1では、3つの取り組みを予定いたしております。  まず1つ目は、地域資源を活用した魅力創造でございます。こちらにつきましては、主な事業といたしましては、国際環境認証でございますブルーフラッグ取得による海水浴場、海岸の利用促進を図る美しい海水浴場次世代継承事業。  また、施策4-2とも関連いたしますが、山武市の特徴ある観光資源を生かしながら、インバウンドの取り組みも視野に入れた観光プログラムの開発を目指す着地型観光推進事業などでございます。
     2つ目は、市民活動の活性化によるまちづくりでございます。こちらは、合併後、各地域のコミュニティの拠点が整備された中で、今後は各地域コミュニティのネットワークづくりを推進していきます。  主な事業といたしましては、市民提案型交流のまちづくり推進事業、地域まちづくり事業でございます。  3つ目のさんむファンづくりに向けた情報発信力の強化は、市が行う情報発信力を強化し、シティプライドが広く共有されることで、自発的に山武市の魅力を発信し、まちづくりに参加する人、さんむファンの獲得を図ります。  主な事業といたしましては、シティプロモーションの推進、ふるさと納税推進事業などでございます。  以上が1-1の主な事業でございます。 308 ◯議長(大川義男君) 石川議員。 309 ◯7番(石川和久君) 今、施策1-1の事業をお伺いしました。これを見ると、これまで行ってきた事業を継続するものが多くあると見て、捉えられます。  大変厳しい言い方をさせていただきますと、私は、成果が余り感じられなかった部分もあると思います。要は、これを2期にどう変化させて、今後の情報発信力やさんむファンづくりにつないでいくのか。今までどおりでは、何の意味もないのかなと思うところもあります。  そういった中で、第2期で、どう取り組んで、変化させていくのかお伺いいたします。 310 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 311 ◯総務部長(石橋和記君) 基本目標1では、地域の魅力と誇りの創生といたしまして、シティプライドの醸成を図ることを目指しております。多くの人が地域の魅力を知り、その地域に対し、誇りと愛着を持つことで、地域と人が密接につながり、地方創生の実現につながると考えております。  市は、これまでも市の魅力や施策などの情報発信に取り組んでまいりましたが、市の魅力を内外へアピールするという面では、十分でなかったと感じております。人口減少対策につきましては、短時間で成果を出すことは難しいところですが、国と同じく、継続を力にとの考えのもと、第1期での取り組みを継続しながら、さらに推し進めたいと考えております。  第2期総合戦略では、情報発信力を強化いたしまして、効果的なシティプロモーションを行うことで、多くの人が山武市の魅力を知り、山武市に誇りと愛着を持ってもらえるように取り組んでまいります。そうしていくことで、山武市にかかわる人を増やし、地方創生を実現していきたいと考えております。 312 ◯議長(大川義男君) 石川議員。 313 ◯7番(石川和久君) 今の御答弁で、市の魅力をアピールするという面では、十分ではなかったという課題も見えたのかなと思います。  先ほども何度も御答弁いただきました、重点取り組みとして、市の情報発信力の強化ということでございますが、それでは、具体的に、どのようなものでシティプロモーション推進に取り組むのか、2期目でどのような具体的なものに変化して取り組まれるのか、もう少し具体的に御答弁してください。 314 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 315 ◯総務部長(石橋和記君) 現在、消費者が商品を選ぶときに参考にする情報は、同じ消費者の体験談や口コミによる評価が重要視をされております。市の魅力を市の内外にアピールするときは、実際に山武市に住んでいる市民の方々が、山武市の地域の魅力を知り、実感しているという後押しが必要であると考えております。  山武市において、平成31年度の市民アンケートで、山武市の特徴やよい点を近隣以外の方に説明できる市民の割合が、21.3%となっております。まずはこの数値の向上を目指しまして、ソーシャル・ネットワーク・サービス、SNSなどを活用いたしまして、全庁的に市の情報発信力の強化に取り組み、市民自らによる情報拡散も図りながら、市の魅力発信に努めてまいります。 316 ◯議長(大川義男君) 石川議員。 317 ◯7番(石川和久君) よくわかりました。このシティプロモーションでございますけれども、市のほうでも企画政策課等だけでは、なかなかできないこともあると思いますので、ぜひ、横の部課もつながって、横のつながりを生かしていただいて、山武市はすばらしいと、もちろん、今やっている子育てもそうですけれども、山武市の魅力を伝えることも、すばらしいことをやっていることも、私はよく知っております。その面をしっかりPRしていただいて、次の第2期山武市まち・ひと・しごと創生総合戦略、人口減少対策につなげていっていただきたいと、そのように切にお願いをいたします。  次に、施策1-2、オリンピック・パラリンピックによる地域の魅力創造でございます。今年が開催時期となります。ホストタウンとして取り組まれた以上、2020年以降も、さまざまな分野でポジティブなレガシーを残し、成功させていかなければなりません。  オリパラ後の事業について、どのように考えているのか。オリパラでの取り組みを、その後どうつなげていくのかお伺いいたします。 318 ◯議長(大川義男君) 市長。 319 ◯市長(松下浩明君) オリンピック・パラリンピック後の事業についてでございますが、市では、このオリンピック・パラリンピックを契機として、さまざまな取り組みを行ってまいりました。  スリランカのホストタウン、事前キャンプ地となり、ハード面では、成東総合運動公園陸上競技場の改修を行いました。ソフト面では、スリランカとの交流事業による市内在住・在学の中学生・高校生のスリランカ派遣、スリランカの青少年のホームステイ受け入れなど、子どもたちにとって、大変刺激になったと伺っております。  また、7月には、聖火リレーが行われるとともに、7月2日、3日、4日が、千葉県内で聖火リレーが行われますが、その2日の聖火リレーの最後の到着を祝うセレブレーションも、蓮沼海浜公園で開催されます。これらのオリンピック・パラリンピックに関連する取り組みは、市民の皆様にとっても、貴重な体験になることと思います。  そして、オリンピック・パラリンピックが終了した後も、市のまちづくりに寄与する事業については、継続していきたいと考えております。  以上でございます。 320 ◯議長(大川義男君) 石川議員。 321 ◯7番(石川和久君) 第2期山武市まち・ひと・しごと創生総合戦略の進捗状況についてお伺いいたします。 322 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 323 ◯総務部長(石橋和記君) 第2期山武市まち・ひと・しごと創生総合戦略につきましては、昨年12月に原案を作成いたしまして、12月25日開催の外部有識者によります第2回創生戦略会議、また、本年1月9日から2月9日実施いたしましたパブリックコメントを経まして、現在、策定に向けての最終的な調整を行っているところでございます。  公表につきましては、本定例会に提出をさせていただいております当初予算の成立後を、予定をいたしております。 324 ◯議長(大川義男君) 石川議員。 325 ◯7番(石川和久君) ぜひ期待したいと思います。  最後に、代表質問等でお話がありました人口の推計でも、第1期が始まってから、人口ビジョンは、もう880人の乖離が出ているということです。2060年までの人口ビジョンを見たときに、一体、何人変わってしまうのか。これは、真剣に、私たちもそうですけれども、取り組んでいかなければならない人口減少対策問題だと常に思っております。  冒頭にお話しさせていただきました、市長にこの思いを聞いたんですけれども、私の目を余り見ていただけなかったような気がしますので、もう一度、最後に、思いと気持ちがあれば、よろしくお願いします。 326 ◯議長(大川義男君) 市長。 327 ◯市長(松下浩明君) それはどうも失礼いたしました。  人口減少対策への私の思いということでございます。やはり、人口減少対策は、重きに置いておりまして、対策をいろいろ打つわけですが、今、一長一短には、なかなか、効果があらわれてきているということは思えない状況でございます。  そうやって、私も、今2年目、今度3年目に入りますが、本当に総合計画で、行政としては、そういうものを打っていかなければ、進むことはできませんが、それを昨年から始めて、市として、人口減対策に全力で取り組むということでございます。何としても、人口減、減る率を下げたいと、今も思っております。  ですので、これは、私1人が思っても、なかなか進むものではありませんので、市民、山武市全体で取り組んでいっていただきたい、一緒にいきましょうと思っております。その中で、今日、皆様方から御質問いただいた地域の活性化、振興に、本当にしっかり取り組んでいきたいと思います。  また、今議会にも企業誘致の条例も提出させていただきました。圏央道が2024年に開通するということもありまして、恐らく、これから事業所の進出も考えられるんではないかということもあり、それで、今回、企業誘致条例は無かったもので、後発の条例制定ということになりますが、取り組んでいきたいと思います。その中で、山武市としても、1つ難関になってしまうものを何とか市でも独自に補助して、一歩でも前へ進めたいという思いでやっております。  全体的に市の職員も、いろいろな意味で、災害もあったけれど、みんな前を向いて、しっかりと取り組んでいます。ですので、それは、議員の皆様が見れば、わかると思いますが、今後も力を合わせて、ぜひやっていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。ありがとうございます。 328 ◯議長(大川義男君) 石川議員。 329 ◯7番(石川和久君) 市長、ありがとうございました。  気持ちをいただきましたので、これをもって、私の関連質問を終わりにさせていただきます。 330 ◯議長(大川義男君) 以上で石川和久議員の関連質問を終わります。  ここで、暫時休憩いたします。再開は午後1時10分といたします。              (休憩 午前11時59分)              (再開 午後 1時09分) 331 ◯議長(大川義男君) 再開します。休憩前に引き続き、会議を開きます。  市長。 332 ◯市長(松下浩明君) 先ほど能勢議員より、成東中学校と成東東中学校の統合を議事とする総合教育会議の回数に関する御質問の答弁の中で、総合教育会議の開催日を2月2日と申し上げましたが、正しくは2月6日の誤りでございました。おわびして、訂正をさせていただきます。申しわけございませんでした。 333 ◯議長(大川義男君) ほかに関連質問はありませんか。  高知尾正義議員、御登壇願います。  高知尾議員。 334 ◯19番(高知尾正義君) 会派さんむ21、高知尾でございます。  ただいま議長よりお許しをいただきましたので、先ほどの能勢議員の代表質問によりまして、関連質問をさせていただきたいと思います。私はオリンピック・パラリンピックについて関連質問をいたします。  ただいまマスコミで大変な報道をされております新型コロナウイルスが、日本中のみならず、世界中にも蔓延しているということで、大変心配ではございます。先ほどニュースを見ていましたら、国際オリンピック委員会等々で、オリンピック東京大会について、5月末ぐらいまでに、このウイルスが終息しないと、解決が見られない場合には、正式見解ではないですが、IOCの委員から、中止もあり得るというような発言も出ているということが報道されております。  しかしながら、今の段階では、東京大会はやるんだという形になっておりますので、通告にありますように、令和2年度(開催年度)の取り組みについてから質問をさせていただきたいと思います。  2020年を迎え、東京オリンピック・パラリンピックに関するさまざまな話題が報道されるようになったと感じます。  オリンピックの開会式まで、あと149日、聖火リレーが山武市で行われるまでは、あと127日となりました。これまでスリランカのホストタウンとして、いち早く手を挙げ、オリンピックの成功を市の発展につなげようと、いろいろな事業に取り組んできたものと思います。  そこで伺います。オリンピックが開催される令和2年度のオリンピック関連事業の主な取り組みは、どのようなものであるのか、改めてお聞かせ願いたいと思います。 335 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 336 ◯総務部長(石橋和記君) オリンピック・パラリンピックの関連の事業でございますが、毎年度策定いたしますアクションプランに盛り込んで、実施をいたしております。  開催年に当たります令和2年度の主な取り組みといたしましては、スリランカ選手団による事前キャンプの実施と聖火リレーの対応が、主な事業になると考えております。 337 ◯議長(大川義男君) 高知尾議員。 338 ◯19番(高知尾正義君) それでは、聖火リレーについて、現在の状況は、どのようになっているのか、お聞かせ願いたいと思います。 339 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 340 ◯総務部長(石橋和記君) 千葉県内を走る聖火ランナーには、現在、公表されている中に、本市にゆかりのある方が2名含まれております。  また、聖火リレーの各区間の出発と到着の予定時間が、先日公表されまして、山武市区間につきましては、7月2日の午後7時に、蓮沼交流センターを出発し、おおむね1時間後に、セレブレーション会場にもなります蓮沼海浜公園第2駐車場に到着の予定となっております。  聖火リレー全体の運営マニュアルにつきましては、セレブレーションを含めまして、千葉県が作成することとなっております。現在、千葉県警察とルート上の交通規制などについて、検討中とのことで、市でも走路上の安全確保をはじめとする人員要請が来ておりますので、職員をはじめ各種団体との協力を得ながら、対応してまいりたいと考えております。 341 ◯議長(大川義男君) 高知尾議員。 342 ◯19番(高知尾正義君) それでは、その聖火リレーに向けて、山武市として、どのような取り組みを検討しているのか、この辺の計画があるとすれば、その辺をお聞かせ願いたいと思います。 343 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 344 ◯総務部長(石橋和記君) 市といたしましては、セレブレーションの冒頭に予定されております実行委員会のステージ・イベントに、地元の子どもたちが参加できないか、千葉県と調整をさせていただいております。  また、市が管理する聖火リレーコース周辺の環境対策の取り組みも始めたところでございますが、先日、地元企業の呼びかけで、コース沿道の一部の美化清掃を行っていただいております。  歓迎ムードを高める1つの取り組みとして、市民へも呼びかけての実施ができないか検討いたしております。 345 ◯議長(大川義男君) 高知尾議員。 346 ◯19番(高知尾正義君) 先ほど能勢議員の代表質問でもありましたけれども、事前キャンプにおけるスリランカ選手団の内容について、スリランカ選手団の受け入れ人員はオリンピックで30名、パラリンピックで20名を見込んでいるという答弁がございました。現在、見込まれている選手の選考状況について伺いたいと思いますけれども、よろしくお願いします。 347 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 348 ◯総務部長(石橋和記君) スリランカオリンピック委員会からの情報では、現時点では、馬術競技の女子選手1名の出場が決定いたしております。  また、陸上競技で1名の出場枠と、その他、1ないし2名の有力選手がいらっしゃること、競泳では、男女各1名の出場枠があること、その他、男子の柔道と女子の体操で、出場が有力な選手がいるとの情報が入っております。  また、パラリンピック種目では、陸上の男子やり投げで2つの出場枠が決定しているほか、アーチェリー、卓球、車椅子テニスなどの出場が見込まれるとの情報を得ております。 349 ◯議長(大川義男君) 高知尾議員。 350 ◯19番(高知尾正義君) 今、そういう報告をいただきましたけれども、それでは、事前キャンプの受け入れについて、現在の状況は、どのようになっているのか、お聞かせ願いたいと思います。 351 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 352 ◯総務部長(石橋和記君) 決定をいたしております馬術競技につきましては、馬の管理ですとか、練習施設の提供が難しいことから、公益社団法人日本馬術連盟へ問い合わせをいたしましたところ、基本的にホストタウンでの練習は想定されていないとのことでございます。  また、陸上競技や柔道、競泳につきましては、市内の施設での利用を見込んでおります。  体操につきましては、候補選手は、現在、留学している東京の体操クラブでの練習を見込んでおります。  また、パラリンピックの種目につきましては、陸上競技のやり投げ、卓球、車椅子テニスについては、市内の施設の利用を、またアーチェリーについては、千葉黎明高校の協力をお願いいたしております。  また、宿泊先につきましては、バストイレつきの洋室で、選手団全員の宿泊が可能、練習施設への移動が容易であることが、選手側、相手方側の要望であることから、その条件を満たす市内の宿泊施設を見込んでおります。 353 ◯議長(大川義男君) 高知尾議員。 354 ◯19番(高知尾正義君) 事前キャンプでの市民との交流について、あるとすれば、どのように考えているのか、その辺の御答弁をお伺いしたいと思います。 355 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 356 ◯総務部長(石橋和記君) 市民との交流につきましては、オリンピック・パラリンピックともに、選手団が来日した早い段階でのウエルカムセレモニー、選手村への入村に合わせての成功セレモニーのほか、それぞれの練習施設での交流や市内小中学校を訪問しての交流活動などを検討いたしております。 357 ◯議長(大川義男君) 高知尾議員。 358 ◯19番(高知尾正義君) 市としても、でき得る限りの歓迎をして、スリランカ選手団を応援をしたいという気持ちで、いろいろ計画していると思います。ぜひ、ウイルスが終息して、オリンピックが実現できるように願いたいものであります。
     最後に、この件につきまして、事業費についてということで、オリパラ関連の事業費には、これまでさまざまな交付金が充てられていたと承知しております。これまで取り組んできましたオリパラ関連の事業費と、来年度4月からの事業費見込みを合わせて、どの程度になるのか。これをわかりやすく。  これについては、我々、全員協議会等々で、何回か大きな紙にいろいろ書いて、配られてはおるんですが、非常に見づらくて、わかりづらいんで、単的に国から幾ら、市から幾ら出しているんですよというようなことで答えていただければよろしいんですけれども、その辺をお聞かせ願いたいと思います。 359 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 360 ◯総務部長(石橋和記君) 平成27年度から令和元年度までの5年間と来年度、令和2年度の事業費の見込みを合わせますと、詳細につきましては、全員協議会でお示しをさせていただいております大きな表に出ておりますけれども、合わせますと、ソフト事業で約9,930万円、成東総合運動公園陸上競技場の改修等のハード事業で、4億5,270万円となっております。  また、来年度事業の支出見込みを含めました国からの交付金でございますが、ソフト事業につきましては、4,450万円、ハード事業につきましては、2億210万円が、それぞれの補助率にしますと、45%となりますけれども、そちらが国のほうから交付されております。 361 ◯議長(大川義男君) 高知尾議員。 362 ◯19番(高知尾正義君) ただいま質問いたしました国からの交付金でございますけれども、それを見ますと、残りのソフト事業について、55.2%、ハード事業につきましても、55.4%ということで、半分以上は市の一般財源も入っていると思われますけれども、わかれば、その残りの国からの交付金以外の内訳をお願いしたいと思います。お聞かせください。 363 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 364 ◯総務部長(石橋和記君) 交付金以外の財源といたしましては、令和元年度、2年度の事業費に、それぞれ東京オリンピック・パラリンピックの記念基金を市のほうで積み立てをしておりましたので、そちらの基金からの繰り入れを見込んでおります。  また、一般財源によります支出分につきましては、国からの特別交付税の補填を見込んでおります。 365 ◯議長(大川義男君) 高知尾議員。 366 ◯19番(高知尾正義君) 配付されている事業の表よりは、ある程度、わかった気がしますけど、もう多額の金が成東総合運動公園等々でかかっているということもわかりました。  ぜひ、いずれにいたしましても、このオリンピック・パラリンピックにつきましては、スリランカ国の受け入れを決定した時点から、ソフト・ハード面ともに、いろいろと事業を展開して、あと半年足らずの最終章となっているわけであります。  前の12月定例議会でも申し上げましたけれども、東京オリンピック・パラリンピックが、世界に誇れる大会となりますように、せっかく、お金を使いながら、ここまで頑張ってきたわけでありますので、市を挙げて、これまで以上の協力をしていただきたいと思います。  そこで、市長にお伺いをいたします。  スリランカ国とは、オリパラを契機として、交流してきたわけでありますけれども、この関係は、オリパラが終了すれば、終わりなのか、はたまた、これからも友好関係を続けていくのか、現時点での市長の考えで結構ですから、これは通告してありませんけれども、あえて通告しなかったんです。構えて、質問されるより、今の市長の気持ちをお聞かせ願いたいと思います。 367 ◯議長(大川義男君) 市長。 368 ◯市長(松下浩明君) 御質問をいただきました。  スリランカ国との関係でございますけれども、これは、本当に千葉県でナンバーワンで、いち早くホストタウンに手を挙げていただいたということで、県内では、ある意味、非常に高いPRができたんではないかと思っております。  多くの方々との協力のもと、そういうところから始まった関係が築けたのかなと思っておりまして、市のグローバル化の推進も、そこで図られたきたんだろうなと思っております。スリランカ国のホストタウンをやるということで、オリンピック・パラリンピックの終了後も、その効果を市の発展につなげていけたらと思っております。  我々も知り得る現状を、今日、議員の質問の中で、お答えをさせていただきました。先ほど、議員からも149日、また聖火リレーまで127日というようなこともおっしゃっていただきましたが。市とすると、今まで皆さんがこうやってつないでくれたものが、いよいよ本当に始まるわけですので、しっかりと取り組んでいきたいと思います。  ただし、情報がなかなか伝わってこなかったり、市としての思いというか、盛り上げ方となかなか乖離しているということがありますが、いろいろなことの中で、山武市として、できることをしっかり取り組んでまいりたいと思います。そういうところでございます。 369 ◯議長(大川義男君) 高知尾議員。 370 ◯19番(高知尾正義君) いろいろ私どもの会派の代表質問、そして、関連質問、私で、最後になりますけれども、市長もいろいろ大変です。私の会派だけで、半日以上かかってしまう。これから、午後からと、明日もあります。いろいろなことを聞かれます。  しかし、市長、私たちもそうなんですけど、選挙で選ばれている。市長もそう、議員も、そうなんです。選挙で選ばれているということは、自分の意思で、この選挙に出ようとして、出ているわけです。人に頼まれているから、選挙に出ている人は、たまにそういうふうに言う人がいるかもしれないけど、そういうことはうそです。自分がやろうと思って、出ているんです。  市長も一緒、市長を自分でやろうと思って、出たと思うんです。だから、やはり、それ相当の覚悟で臨んでもらわないと。よろしくお願いします。  最後に、市長に、また余計なことかもしれませんけれども、申し上げたいと思います。  私ども議員は、やはり、いろいろと先進的な取り組みをしている全国の各市町村へ、行政視察に行っております。そういう中で、まず一番感じることは、そこの首長が、どれだけの先見性があるか。また行動力、実行力、決断力があるか。  そこの職員が、与えられた仕事に対して、いかに難しいことでも、できないということは、絶対言ってはいけない。どうしたら、できるのかを考えて、実行していくことだと痛切に感じました。  私たち市町村議員は、国会の議院内閣制とは違います。与党も、野党もありません。市のためになる前向きな仕事には、どんどん協力します。  市長は、これは継続するか、終わりになるかわかりませんけれども、与えられた任期は、4年なんです。もう2年終わります。あと2年しかないんです。もう半分しかない任期で、やはり、自分自身の気持ちを考えて、強い決断力をもって、松下カラーをもっと前面に出して、市役所の職員を引っ張っていってください。先頭になって、あと2年、頑張ってください。そうすれば、また、その後につながるかもわかりません。  そういうことで、山武市発展のために、突き進んでいっていただきたいと思います。大いに期待をして、会派さんむ21、代表及び関連質問を終了いたします。ありがとうございます。よろしくお願いします。 371 ◯議長(大川義男君) 以上で高知尾正義議員の関連質問を終わります。  これで、関連質問を終了し、さんむ21、能勢秋吉議員の代表質問を終わります。  次に、公明党、長谷部竜作議員の代表質問を許します。  長谷部竜作議員、御登壇願います。  長谷部議員。 372 ◯8番(長谷部竜作君) 議席番号8番、公明党の長谷部竜作です。議長に質問の許可を得ましたので、公明党の代表質問をさせていただきます。  連日の報道で、皆様御承知だと思いますが、新型コロナウイルスが感染拡大を続けており、山武市でもその影響を受けつつあります。本来であれば、春のイベント等で、昨年の連続災害からの復興・復旧をアピールする絶好の機会を得るはずでありましたが、コロナウイルスの感染拡大防止のため、軒並み中止となりました。このような事態が長引けば、市民生活や経済活動への影響も無視できないものとなり、来年度の予算にも影響が出てくるのではないかと心配をしております。  しかしながら、4月からは、新年度が始まっていくということは変わりませんので、本日は、令和2年度予算(案)、また幼児教育無償化に合わせ、公明党が全国的に行ったアンケートからの利用者や事業者の声をもとに、幼児教育について、また来年度からスタートする第2期山武市まち・ひと・しごと創生総合戦略を中心に、質問させていただきます。時間に限りがございますので、執行部の皆様におかれましては、簡潔・明瞭な御答弁をお願いいたします。  はじめに、令和2年度予算(案)について、その基本方針についてお聞きいたします。  令和2年度予算(案)を編成するに当たって、どのような基本方針をもって、予算編成に当たったかお伺いいたします。 373 ◯議長(大川義男君) 市長、御登壇願います。 374 ◯市長(松下浩明君) 公明党、長谷部竜作議員の代表質問にお答えを申し上げます。  令和2年度当初予算編成方針でもお示しをいたしましたが、新たな取り組みといたしまして、第2次山武市総合計画において、優先的に取り組む17の重点分野に対して、予算を手厚く配分するとともに、財政健全化と政策推進のバランスをとることを目的とした総合計画成果志向型予算編成を実施いたしました。  また、従来は施策ごとに予算枠を設定し、資源配分調整を行ってまいりましたが、令和2年度の予算編成では、部ごとに予算枠を設定し、資源配分調整を行う方式に改めております。  当然実施しなければならない事業については、優先的に予算を配分しつつ、優先度や費用対効果の低い事業の予算は削減していくということで、持続可能な財政運営を行ってまいりたいと考えております。 375 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 376 ◯8番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  要は、めり張りをつけてという形だと思います。限られた予算の中では、そうしためり張りをつけることが大事だと思いますが、重点的に予算配分した施策、重点施策についてお伺いいたします。 377 ◯議長(大川義男君) 市長。 378 ◯市長(松下浩明君) まず、災害に対する取り組みでございますが、昨年9月から10月にかけまして発生した台風は、山武市に甚大な被害をもたらしました。近年、自然災害は頻繋化し、被害も激甚化する傾向が見られることから、災害に強いまちづくりには、しっかりと取り組んでまいりたいと考えております。  具体的には、昨年の台風15号による被害を踏まえまして、道路、電線等の重要インフラに接近する森林において、さらなる倒木被害等が発生することを防止するため、災害に強い森づくり事業に新たに取り組むことにしております。  さらに、既に着手をしております松尾駅周辺排水対策事業や津波避難施設整備事業、防災ネットワーク道路整備事業なども着実に進めてまいります。  次に、人口減対策の取り組みにつきましても、三世代家族の形成や本市への定住促進を図るため、三世代同居等支援事業を新規事業として予定するとともに、地域経済の活性化、地域振興及び雇用の場の創出並びに流入人口の定住化等を目的として、企業誘致を進めるため、企業誘致促進事業を新規事業として、予定をしたところであります。  また、令和2年度はオリンピックイヤーということで、東京オリンピック・パラリンピック競技大会の聖火リレーや事前キャンプの実施など、山武市として、大会の成功に貢献できるよう力を入れていきたいと考えております。 379 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 380 ◯8番(長谷部竜作君) ありがとうございます。さまざまな施策がありますが、やはり、課題と予算の中で、ぜひこれは重点的だというものをしっかりと持っていただいて、執行していただければと思います。  この質問に関しては、関連質問がございますので、よろしくお願いいたします。  次に、幼児教育についてお聞きいたします。  子育て世代は共働きが多く、また、さまざまな事情で、ひとり親も増えてきております。山武市の将来を考えたときに、そのような市民の皆様への支援、また子育て支援の強化・推進は必須であると考えます。  サービス業等では、土日休日が出勤ということが当たり前になっておりますが、そのような子育て世代のために、休日保育の実施を検討していただくことはできないのかお伺いいたします。 381 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 382 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 市内においては、私立保育園、1園で、休日保育対応の保育士を5人雇用し、休日保育を実施しており、前年度の実績では、1日当たり、ゼロから16人、平均5人の利用者がおりました。  現状では、公立施設での休日保育の実施予定はございません。  また、私立保育園から、利用者も少なく、保育士の雇用が厳しいとの理由により、令和3年度以降の事業継続が難しい状況にあると伺っております。  したがいまして、公立施設での実施については、実施自治体等の事例をよく調査・研究したいと考えております。 383 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 384 ◯8番(長谷部竜作君) 次に、現在、私立のみで行われている生後57日からの保育を、公立で実施していくことはできないでしょうか。ひとり親が増えている中で、いち早く職場に復帰したいという声がありましたので、お伺いしてみたいと思いまして、質問いたしました。 385 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 386 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 本市の公立こども園では、生後10カ月から保育を実施しており、ゼロから1歳児は同室で保育しております。同じゼロ歳であっても、おおむね首が据わり、離乳食を食している10カ月の乳児と生後57日の乳児では、発達に大きな差があり、環境整備が必要となってまいります。  私立保育園3園では、57日保育を実施しておりますが、令和2年度の申し込み状況では、産休、育休復帰を理由とした申込者が8名、そのうち4カ月の乳児が1名、ほか7名は、6カ月から10カ月の乳児でございました。  また、近隣市町の公立施設では、6から11カ月で、保育を実施しております。  本市での申し込み状況並びに公立こども園に勤務する保育士の経験も加味した上で、段階的な実施、具体的には6カ月からの保育実施を検討しております。 387 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 388 ◯8番(長谷部竜作君) 次に、第2期山武市子ども・子育て支援事業計画(素案)のニーズ調査結果によれば、今後、定期的に利用したい教育・保育事業は、認定こども園が最も多く、次いで、認可保育所、幼稚園となっていますとあります。  現在、山武地域以外には、こども園がございますが、山武地域には、こども園がありません。山武地域には、こども園はどうしてないのかという声をお聞きいたしましたので、山武地域にも、他地域と同じように、こども園をつくることができないのかお伺いいたします。 389 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 390 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 山武地域においては、私立保育園が2園と公立の日向幼稚園がございます。私立保育園の園長とは、未就学児童数の推移や公立幼稚園の在園児数の動向等の資料をもとに、将来的には私立保育園についても、こども園化する必要が出てくるであろうという認識のもと、継続した話し合いを進めているところでございます。したがって、こども園化につきましては、民間の活力を利用し、整備することを視野に入れ、検討することとしております。  地域住民の教育・保育ニーズ、減少傾向にある出生数の動向、職員配置など、検討内容が多岐にわたってまいります。特に私立保育園の経営方針が重要になることから、時間を要することが想定されているところでございます。 391 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 392 ◯8番(長谷部竜作君) 時間を要するということは非常にわかりますが、人口減対策のためにも、子育て支援は手厚いというイメージをつくるためにも、早目のスピードをもった検討をお願いしたいと思います。  次に、人員確保について御質問いたします。  現状の人員確保は足りているということで、先ほどの萩原議員の質問にもございましたが、子育て支援に関するさまざまな施策を新たに展開していく上では、保育士等の人員確保がままならないということも答弁にございました。  現在、千葉県や千葉市で行っている奨学金制度を山武市でも創設し、人材確保をして、手厚い子育て支援をしていってはどうかと思いますが、この点はいかがでしょうか。 393 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 394 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 本市の過去の正規保育士採用試験の状況を見ますと、おおむね募集定員を超えている申し込みがございまして、人員は確保できている状況にございます。したがいまして、今のところ、奨学金制度については予定していないところでございます。 395 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 396 ◯8番(長谷部竜作君) ありがとうございます。現状足りているということでありますが、今後、子育て支援を手厚くしていくための人員確保ということで、頭の隅にでも置いておいていただければと思います。  この質問については、関連質問がございますので、よろしくお願いいたします。  次に、防災について御質問を申し上げます。  防災・減災対策についての質問ではございますが、先ほど、会派さんむ21の能勢議員の御質問の御答弁にありましたので、これは省かせていただきます。  また、この質問についても関連質問がございますので、よろしくお願いいたします。  続きまして、環境保全について質問させていただきます。  最初に、残土条例についてお伺いします。  以前の定例会で、先輩議員からも御質問がございましたが、戸田地先での残土の現況をお伺いしたいと思います。  はじめに、確認ではありますが、戸田地先の残土の堆積は、残土条例に違反しているとの認識でよろしいでしょうか。 397 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 398 ◯経済環境部長(越川 俊君) 平成30年7月に発生しました山武市戸田地先の残土案件につきましては、山武市の残土条例に違反しております。 399 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。
    400 ◯8番(長谷部竜作君) では、現在、その残土の状況は、どのようになっておりますか。 401 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 402 ◯経済環境部長(越川 俊君) 残土の状況ですが、事業者には改善を図るための指導書の通告を2回、聴聞の機会として、3回ほど、通知を出したところでございます。しかしながら、事業者からは一切の連絡もなく、市からの再三にわたる電話にも応じない状況にあります。  市としては、搬入残土の全撤去を求めているところでございますが、現在のところ、事業者による撤去は行われていない状況にあります。 403 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 404 ◯8番(長谷部竜作君) 残土は、そのままになっているということでよろしいと思います。  では、昨年の連続災害の際に、そのような残土の流出の被害、近くには田んぼ等がございましたので、そうした被害はなかったのかお伺いいたします。 405 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 406 ◯経済環境部長(越川 俊君) 昨年、台風等による残土の流出は、場内での崩落があったことは確認しています。  しかし、今、議員がおっしゃられたとおり、隣接する水田等に対しての流出はないことを確認しております。 407 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 408 ◯8番(長谷部竜作君) ありがとうございます。先ほどの御答弁は、残土は撤去されていないということでありましたが、搬入した業者にさまざま連絡はとっていると思いますが、そうした業者への罰則はどのようになっているのかお伺いいたします。 409 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 410 ◯経済環境部長(越川 俊君) 残土条例といたしまして、罰則規定を設けていますが、今回の事例においては、事業者への罰則は適用されていませんが、罰則に向けて、県や警察と調整し、対応しているところでございます。 411 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 412 ◯8番(長谷部竜作君) わかりました。  残土条例について、以前の定例会で、条例等の見直しを進めているといった御答弁がありましたが、現在はどのようになっているのかお伺いいたします。 413 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 414 ◯経済環境部長(越川 俊君) 山武市残土条例の改正につきましては、以前の質問では、先進自治体の動向等を参考にし、早急に例規の改正を図ってまいりたいという答弁をさせていただきました。  現在は、県及び関係機関との調整に努めているところでございますが、いまだ改正にはいたっておりません。  今後、山武市公害対策審議会にお諮りをし、令和2年度中の条例改正を考えているところでございます。 415 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 416 ◯8番(長谷部竜作君) ありがとうございます。令和2年度中に改正ということで、御答弁をいただきましたので、ぜひよろしくお願いいたします。  次に、産業廃棄物の屋外保管についてお聞きいたします。  産業廃棄物の屋外保管での法規制はどのようになっているのかお教えください。 417 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 418 ◯経済環境部長(越川 俊君) それでは、はじめに、産業廃棄物につきまして御説明をさせていただきます。  廃棄物の処理及び清掃に関する法律で、事業活動に沿って生じた廃棄物のうち、燃え殻、汚泥、廃油、廃酸、廃アルカリ、廃プラスチック類など、政令で定める20種類の廃棄物を産業廃棄物、一般的にいう産廃と称されております。  御質問をいただきました産業廃棄物の保管につきましては、その事業活動に伴い、発生場所以外で保管する場合は、政令により都道府県知事に届け出をし、産業廃棄物にかかる政令の保管基準に従い、生活環境の保全上、支障がないように、産業廃棄物の飛散、流出及び地下への浸透、悪臭が発生しないように、措置を講じなければならないとされております。  また、冷蔵庫、テレビ、掃除機などの使用済み家電32種類は、有害使用済機器と称されております。有害使用済機器の保管に関しては、産業廃棄物の保管基準と同様に保管することになっております。 419 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 420 ◯8番(長谷部竜作君) ありがとうございます。産業廃棄物の保管については、かなり厳しい政令があるということはよくわかりました。  これを聞いたのは、以前に実門地域で、私が見たところ、産廃にしか見えないような分別前のもの、くずゴムやプラスチック、電線などが一緒くたにフレコンバッグに放り込まれて、高く積んであった保管所で、爆発的な火災が起きました。ちょうど災害があったときです。私も行かせていただきましたが、その火事は、においも非常にすごくて、水をかけても、くすぶっている状況でありました。  その火事の経緯と状況をお伺いいたします。 421 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 422 ◯経済環境部長(越川 俊君) 令和元年9月10日に発生しました山武市実門の廃プラ火災の件ですが、山武郡市広域行政組合消防本部による実況見分等を踏まえた経緯として、野積みされたフレコンバッグの深層部分からの出火とされています。  出火原因としては、フレコンバッグ内のリチウムイオン電池が破損・変形したことにより、燃焼を起こし、周囲のプラスチック類等に引火した可能性が高いと伺っております。  なお、消防署からの指導としては、野外集積物として、有価物を集積する場合は、適正に分別し、廃棄物は適正な処理を行うよう指導されておるところです。  また、火災が発生した場合の消火活動の困難性を考慮し、集積の高さを5メートルにとどめるよう指導したと伺っております。 423 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 424 ◯8番(長谷部竜作君) ありがとうございます。先ほども申し上げましたが、保管場所、発火した場所が、住宅地の団地のすぐ隣なんです。先ほど部長の答弁にありましたが、くずゴムだったり、プラスチックであったりが燃えました。御答弁があったとおり、深層部分、下のほうから燃えているわけです。不審火とは言いづらいものがあります。  リチウムイオン電池を、私も見ました。それが燃えて、すぐ隣は住宅街です。非常に臭い。5分もいたら、頭が痛くなってくる。そういう状況。そこに住民の方は暮らさなければいけない。  また、その火もすぐ消えない。バックホー、いわゆるユンボ、重機を使いまして、かき混ぜながら水をかけて、それでも、くずぶってくるという状況でありました。  その後、撤去できないのかといったことで、市のほうにも行きましたし、県の地域振興事務所にも、公明党の県議と一緒に行って、さまざまな手だてを模索しましたが、搬入業者が、これは有価物であると、価値のあるものであると言っている以上、手だてがない。そこに搬入してくる車は、「わ」ナンバーなんです。しつこく電話をして、電話に出なくなると、そのままになってしまうかもしれないということで、県のほうでも、非常に困惑しているような事態があったということです。  そこで、この際、このような再生資源物、有価物にも、産業廃棄物の屋外保管のような基準をつくって、市民の安全や住環境をしっかり守ったほうがよいと考えますが、この点はいかがでしょうか。 425 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 426 ◯経済環境部長(越川 俊君) 議員がおっしゃるとおり、確かに屋外保管の基準となる取り決めがあれば、再生資源物や有価物の保管場所での火災予防につながると思います。  引き続き、市といたしましては、先進の自治体の規定等を調査・研究してまいりたいと考えております。 427 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 428 ◯8番(長谷部竜作君) ありがとうございます。これは、ほかの自治体でやっているところもありますので、部長の答弁にもありましたが、ぜひ研究していただいて、なるべく早い段階で制定していただければと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。  次に、地方創生についてお聞きいたします。  地方創生の取り組みということで、全体にわたって、それを聞くわけでありますが、まず、その前に、人口減対策、地方創生といえば、東京圏の一極集中、地方の人口減対策というところが主になってきますので、それについてお聞きいたします。  先ほど御質問いたしました、予算案の重点施策に対する御答弁で、三世代同居等支援事業がございましたが、この事業について詳しく御説明願いたいと思います。 429 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 430 ◯総務部長(石橋和記君) この支援制度でございますけれども、三世代家族の形成及び本市への移住促進を図るため、住宅取得にかかる経費等に補助金を交付するものでございます。  補助内容でございますが、中古住宅を含みますけれども、住宅の購入、新築、建て替え、増築、リフォームにかかった費用の2分の1を、75万円を上限に補助をいたします。  また、農林水産課で行っております市内産木材利用促進事業補助金と合わせますと、最大で100万円の補助金額となります。  対象となる世帯の主な条件でございますが、三世代が市内で同居または近居、この近居には、市内全域を含みますけれども、近居するため、子の世帯が市へ転入すること。子の世帯につきましては、中学生以下の子どもがいること。3年以上、同居または近居を継続する予定があることとなっております。  また、住宅金融支援機構と連携協定を締結することによりまして、本制度の補助対象者につきましては、フラット35の当初5年間の借入金利が、年0.25%引き下げられる優遇措置を受けることが可能となるため、この連結協定の締結につきまして、現在、準備を進めているところでございます。 431 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 432 ◯8番(長谷部竜作君) ありがとうございます。他の支援策とも一緒に使えるということで、なかなかいいものではないかと思います。  また、三世代同居等支援事業は、移住が主になると思うわけですが、現在、市内に在住している子育て世代に、将来にわたって定住していただく、定住促進策については、どうお考えでしょうか。 433 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 434 ◯総務部長(石橋和記君) 三世代同居等支援制度により、移住促進を図ろうとするのは、子育て世代ですが、定住促進については、ターゲットは子育て世帯となります。人口減少に歯どめをかけるためには、子育て世代が住みたいと思うまちを実現することが必要となります。  そのためには、市がこれまで取り組んできた幼児期から一貫した英語教育や、出産から子育てまでを支えるまちづくりの推進が、子育て世代へのアピール・ポイントとして、効果が期待できるものと考えておりますので、今後も継続して取り組んでまいりたいと考えております。 435 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 436 ◯8番(長谷部竜作君) アピール・ポイントという言葉が出ましたので、また後で質問したいと思います。  それでは、令和2年度より、第2期山武市まち・ひと・しごと創生総合戦略がスタートいたしますが、その中身の予定は、東京一極集中の是正と人口減が続く地方をいかに活性化していくかであると私は考えます。  そのため、まち・ひと・しごと創生総合戦略は、人口減対策そのものであると思いますが、この点はいかがでしょうか。 437 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 438 ◯総務部長(石橋和記君) 国におきましても、地方創生は、出生率の低下によって引き起こされる人口の減少に歯どめをかけるとともに、東京圏への人口の過度の集中を是正し、それぞれの地域で住みよい環境を確保して、将来にわたって、活力ある日本社会を維持することを目的としておりますので、まち・ひと・しごと創生総合戦略の一番の目的は、人口減少対策であると考えております。 439 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 440 ◯8番(長谷部竜作君) では、その第2期山武市まち・ひと・しごと創生総合戦略の中身についてお聞きいたします。  はじめの基本目標1、地域の魅力と誇りの再生、シティプライドの中に、関係人口の創出・拡大に向けた魅力創造と情報発信力の強化とあり、その主な内容に、企業版ふるさと納税事業、デトックスシティ山武プロジェクトがあります。この事業の現在の状況はいかがでしょうか、お伺いいたします。 441 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 442 ◯総務部長(石橋和記君) 地域再生計画と認定を受けましたデトックスシティ山武プロジェクトについては、昨年11月にモニターツアーを実施いたしております。企業版ふるさと納税による寄附の受け入れ上限額は、事業費と同額の49万9,400円となる見込みでございますが、現在のところ、企業からの寄附の申し出はございません。  寄附金の募集につきましては、税理士法人への協力依頼や企業とのマッチングイベントへ参加するなどして取り組んでまいります。 443 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 444 ◯8番(長谷部竜作君) ありがとうございます。今のところ、企業のほうからのそうした寄附はなということでありますので、ぜひその原因をしっかりと分析していただいて、続けていただきたいと思います。  次に、先ほど来、質問で、さまざま出ておりますが、オリンピック・パラリンピックによる地域の魅力創造とあります。本年がオリンピックイヤーでありますが、具体的にはどう取り組んでいくのか。  まち・ひと・しごと創生総合戦略の中にも、国内外からも山武市が注目される好機と捉え、山武市の知名度向上や地域ブランド確立等により、シティプライドの醸成に取り組むというように、オリパラを捉えているように書いてあります。  具体的な取り組みをお伺いいたします。 445 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 446 ◯総務部長(石橋和記君) 今回の東京大会のホストタウンとなることで、市のグローバル化を推進する狙いがございます。具体的には青少年交流による国際理解の推進、外国語教育による人材育成、その他、成田空港の活用により、外国人観光客の誘致につなげていきたいと考えております。 447 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 448 ◯8番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  次に、基本目標2、グローカル人材を育てる力の創造、教育の中に、国際交流機会への増大によるグローカル人材の育成とあり、KPIは、海外派遣事業応募者数(累計)で、基準値164人、目標値180人になっております。  海外派遣事業は、グローカル人材の育成の柱だとは思いますが、山武市における全体の生徒数から考えると、この数字をもって、国際交流機会の増大とは言いにくいと私は思います。  国際交流機会を増やすその他の取り組みがあれば、教えてください。 449 ◯議長(大川義男君) 教育部長。 450 ◯教育部長(小川宏治君) 海外派遣事業以外の国際交流事業の取り組みについてお答えさせていただきます。  まず、市内の学校での交流でございますが、本年、国際交流を行っている学校は3校ございます。  鳴浜小学校は、以前より、韓国の半月初等学校との交流を行っており、この2年は、児童の作品を相互に交換・鑑賞するということを通して、交流を行っております。  睦岡小学校と南郷小学校の2校につきましては、スリランカの人を講師に招き、スリランカの国について学ぶとともに、手紙と一緒に使用していない文房具を集め、スリランカの学校に送っております。スリランカの学校からは、お礼の手紙を受け取るなどして、それぞれの国の理解を深めながら交流を図っております。  続きまして、海外の生徒を受け入れ、市内でのホームステイや学校体験、日本文化の体験を通じて、生徒、市民との交流を図る事業として、市教育委員会が関係する事業が、2事業ございます。  ニュージーランドからの生徒を受け入れる海外研修生受け入れ事業は、海外派遣事業で、お世話になっておりますパクランガ中学校の生徒10名から15名を受け入れております。本事業は隔年で実施しており、令和2年度は9月末に受け入れを予定しております。  オリパラ関連事業として行っておりますスリランカ青少年招聘事業は、スリランカ教育省が選抜した生徒、男女それぞれ1名、随行員1名の計3名を、山武市へ招聘しております。  なお、令和2年度につきましては、休止の予定でございます。  また、これらの事業以外として、城西国際大学の留学生と市民が、サンブスギの箸づくりやイチゴを使ったお菓子づくりなどを行うことで、交流の機会を図る多文化交流事業を、成東中央公民館で行っております。  その他、民間団体等が行っている事業でも、国際交流の機会と捉え、学校で海外生徒等の受け入れを行っている事例もございます。
     以上でございます。 451 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 452 ◯8番(長谷部竜作君) ありがとうございます。さまざま行っているということは、よくわかりました。  また、以前から、質問・提案をしておりますが、ICT機器を利用した国際交流機会の増大。これは、山武市はICT教育に大変に力を入れてやっておりますので、そういったものを使った国際交流機会の増大を考えてはいかがかと思いますが、その点はどうでしょうか。 453 ◯議長(大川義男君) 教育部長。 454 ◯教育部長(小川宏治君) お答えします。  現在、教育委員会では、山武市長との意見交流会として、3月2日にスカイプを活用して、市長室、日向小学校、山武西小学校との間で実施をし、学校の統合に向けて、市長と学校相互で意見交換をすることで、今後の学校づくりに関心を持たせる取り組みを予定しております。  同様の技術を活用して、海外の学校との交流についても、可能であると考えております。そのためには、自校の児童生徒の英語でのコミュニケーション能力を向上させるだけでなく、時差を考慮したり、相手校のICT環境など、さまざまな要因を考慮する必要があります。  また現時点では、端末と通信設備の処理能力が低く、会話に一部、不明瞭な点が出てしまうような現象も見られるような状況でございます。  令和2年度のICT機器更新では、インターネットテレビ通話システムにも、十分対応できる処理能力を備えた端末と通信環境の整備を行う予定でございますので、今後は、交流機会の増大についても図ってまいりたいと考えております。  以上でございます。 455 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 456 ◯8番(長谷部竜作君) 前向きな答弁、ありがとうございます。子どもたちのためにも、ぜひ、そのようなことを進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  また、その施策の一部に、国際交流機会を増やし、在住外国人が地域になじんで、地域行事などへ参加できるように支援するなど、地域が異文化を受け入れる環境づくりを推進するとうたわれておりますが、具体策としては、どのように取り組んでいくのかお伺いいたします。 457 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 458 ◯総務部長(石橋和記君) 国境を越えた人の移動、物流、情報通信等が盛んに行われ、国際化が進む中で、市は将来の地域を支える担い手となる国際的な視野を持って、持続可能な地域をつくるグローカル人材の育成を目指しております。  グローカル人材育成の土壌づくりとして、外国人青少年のホームステイ受け入れなど、市民の国際交流機会を増やす取り組みとともに、日常生活の中で、外国人とかかわる機会も多くなってきていることから、市民が異文化と身近に触れ合い、異文化への理解を促進するための取り組みを行っていきたいと考えております。 459 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 460 ◯8番(長谷部竜作君) これは非常に大事なことであります。ですので、ホームステイなども大事なのですが、地域住民が、どのようにして異文化というか、外国人と暮らしていけるのかということは、これから、山武市においては、非常に大きな課題となっておりますので、聞くところによりますと、幼稚園や保育園にも、外国人の子弟が多数入園してくるということでありますので、そういった観点からも、もう少し具体的にいろいろ考えていただいて、早急に取り組んでいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  次に、基本目標3の出産・子育て、高齢者福祉にやさしいまちを育てる力の創生、医療・福祉とありますが、特に子育てについては、幼児教育で質問いたしましたので、次の基本目標4、地域経済を育てる力の創生、産業、成田空港経済圏、についてを質問いたします。  この基本的方向の中に、「ICTを活用したスマート農業の推進に向けた取り組みを進める」とありますが、国から出た総合戦略の方向性にあるSociety5.0の推進に言及している部分が、この山武市の総合戦略にない中で、それを体現している取り組みだと思いますが、具体的にはどのように取り組んでいくのかお伺いいたします。 461 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 462 ◯経済環境部長(越川 俊君) 山武市の農業の大きな課題といたしまして、担い手の高齢化、後継者不足が挙げられます。ICTを活用いたしまして、スマート農業を推進することにより、これまでより少ない人数で、より多くの農作業が可能となり、後継者不足解消につながると考えています。  また、ICT技術は、日々、進化しておりますが、あわせて課題も抱えていることが現状でございます。この課題解決を含め、国及び県では、スマート農業に対し、実証実験など、ICT技術の確立に向け、取り組んでいる状況でございます。  山武市といたしましても、実証実験の結果をもとにした研修会への参加、また企業より最新技術の情報収集などを行い、市内の担い手農家の意見・要望等を参考にしながら、山武市の農業に合うICT技術への支援策について検討を行っている状況でございます。 463 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 464 ◯8番(長谷部竜作君) ありがとうございます。実際に事業者の方と市また県や国を巻き込んでも構いませんが、そういった農場なり、農家をつくるということで、外の方に見ていただくということが大事でありますので、具体的にどう進んで、どうやっているのかということが、非常に大事になってきます。  これは、いろいろなところに行きますと、農業面からも、また地方創生の面からも、非常に大事になってくるという施策でありますので、具体的にどういうふうに取り組んでいるのか、しっかりと計画を立てて、できれば、モデル事業といったものも進めるような形でお願いしたいと思います。  次に、同じ基本的方向性の中に、山武市は成田空港に近接していますが、十分に外国人旅行客を取り込めていない状況です。これらのニーズを取り込んだ着地型観光の推進を図りますとあります。  先ほど申したとおり、本年はオリンピックイヤーであります。インバウンドについては、どうお考えなのかお伺いいたします。 465 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 466 ◯総務部長(石橋和記君) 今後、成田空港に近接している立地を生かしまして、地域が活性化されるためには、外国からのお客様に来ていただくことは、山武市にとりまして、重要なことだと考えております。 467 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 468 ◯8番(長谷部竜作君) では、具体的にどのように取り組んでいくのかお伺いいたします。 469 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 470 ◯経済環境部長(越川 俊君) その辺の質問については、私のほうからお答えさせていただきます。  インバウンド対策の1つといたしまして、外国人が多くいる都内での観光PRイベント等に率先して参加しております。その中において、英語版パンフレットの配布等を実施しているところでございます。  試験運用といたしまして、昨年の4月に、成田空港のトランジット客を対象に、イチゴ狩りの体験を実際に実施しました。ところが、アンケートの結果等によりますと、空港から現地までの時間が大分かかる、それによって、体験する時間が非常に短いというような意見が複数寄せられたところでございます。  また、来月に、NPO法人山武市観光協会が城西国際大学と協力して、留学生によるモニターツアーを予定をしていたところですが、新型コロナウイルスの感染拡大の状況を受けて、延期することになりましたが、引き続き、今後も城西国際大学と連携をしながら、インバウンド対策につながる事業を実施していく予定でございます。  また、新たな取り組み、PRといたしまして、成田空港ターミナル内に、ビーチの国際環境認証ブルーフラッグの英語版ポスターの掲示を予定しているところでございます。 471 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 472 ◯8番(長谷部竜作君) ありがとうございます。さまざま試されているということはよくわかりました。いろいろとうまくいかない原因もわかってくると思いますので、そういった原因を潰しながら、インバウンドの取り組みを進めていただきたいと思います。  これで、気になりますことが、時節柄、海外からの旅行客といいますと、質問冒頭で触れたコロナウイルスの感染拡大が気になるところではあります。質問の本質がずれて、申しわけないんですが、参考までに新型ウイルスのような感染症対策は、どのようになっているのか、お聞かせください。 473 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 474 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 感染症が発生した場合の対応でございますが、感染症法により定められております。検疫や医療機関などにおいては、保健所に対し、通知または届け出義務があり、その届け出に基づきまして、保健所が主体となって対応することになります。  保健所では、積極的疫学調査、健康診断の受診の勧告・実施、入院の勧告・措置、移送、消毒等が行われます。  なお、市に感染症についての連絡があった場合においても、保健所に連絡をし、保健所で対応をしていただくことになります。 475 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 476 ◯8番(長谷部竜作君) ありがとうございます。そうした部分に、英語等で、外国人の方ともコミュニケーションをとれるといった仕組み、体調不良の場合、どうすればいいのかということを、ぜひ気にしていただいて、今後、対応していっていただければと思います。  次に、地域経済を担う市内中小企業・小規模事業者の育成とありますが、そこにあります山武市エコノミックガーデニング推進事業についてお聞きいたします。  その推進事業ですが、本年度で終了いたしますが、その成果はいかがでしょうか。よろしくお願いいたします。 477 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 478 ◯経済環境部長(越川 俊君) 進捗状況、成果といたしまして、まず、交付金のKPIになりますが、まず1つ目が、さんむエコノミックガーデニング推進協議会への参画人数、2つ目といたしまして、就職フェア等のイベント参加者数、3つ目といたしましては、エコノミックガーデニング活動により、収益化した事業所数の3項目が設定されておるところでございます。  このうち、協議会への参画人数及びイベントの参加者数につきましては、2年目の平成30年度に目標のほうを達成しているところでございます。残る収益化する事業数は、目標数値の3事業を、今年度に達成する見込みであり、順調に進んでいるところでございます。  これらのワーキンググループの活動により、各事業者がつながりを持つことで、さらなる事業展開をしており、エコノミックガーデニング先進地として、多くの視察を受け入れ、協議会としても、順調に展開しているところでございます。 479 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 480 ◯8番(長谷部竜作君) エコノミックガーデニングの推進の中に、「人口減少や急激な社会環境の変化に対応できるレジリエンスな(回復力のある)地域経済の実現に向けて」とあります。  人口減と高齢化は、購買力の低下につながるんではないかと私は思います。そういった意味では、今、エコノミックガーデニングは、順調に成果は出しているというお話でありましたが、ここにあるレジリエンスな(回復力のある)地域経済の実現は難しいのではないのかというように思いますが、この点はいかがでしょうか。 481 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 482 ◯経済環境部長(越川 俊君) レジリエンスな地域経済の実現に向けて、まず地域の資源を掘り起こし、この掘り起こされた資源を地域の中で連携することで、新たな販路を開拓することが目標となっております。  こうした地域内の循環が構築されることにより、地域外の購買力を取り込んでいくことで、エコノミックガーデニングの目的であるレジリエンスな地域経済の実現となると考えております。 483 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 484 ◯8番(長谷部竜作君) 今、販路という言葉が出ました。地域経済を担う市内中小企業・小規模事業者の育成のためには、確かに市外に、外に販路を広げる必要があると思います。  しかしながら、小規模事業者等では、生計を立てながら、日々の仕事をしながら、外への販路拡大は難しいのではないでしょうか。市外への販路拡大を、市が主体的に行っていってはどうかと思います。  実は、私は、ほとんどが食べ物ですけれども、エコノミックガーデニング推進協議会の商品を幾つか、試しました。非常にいいものが多いです。どうして、これを外で売らないのかなという思いも大変に持ちました。確かに外に売って、人気が出た場合には、それだけの生産能力がないといったお話もお伺いしますが、それでも、私は構わないと思います。いいものであれば、半年待っても、1年待っても、欲しいという方はたくさんいるんです。  それが話題性となって、山武市に貢献すると思いますので、ぜひ、その点、市も頭に入れた上で、販路拡大を市が主体的に行うといった意味ではいかがでしょうか。 485 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 486 ◯経済環境部長(越川 俊君) 1つの手法といたしまして、協議会のワーキンググループにより開発し、販売されましたオリジナルソースを、ふるさと寄附金の返礼品として、準備しております。  返礼品として、市外の方に、その商品が認知されていくことにより、さらなる販路拡大につなげてまいりたいと考えます。 487 ◯議長(大川義男君) ここで、暫時休憩いたします。再開は午後2時40分といたします。              (休憩 午後 2時21分)              (再開 午後 2時37分) 488 ◯議長(大川義男君) 再開します。休憩前に引き続き、会議を開きます。  長谷部議員。 489 ◯8番(長谷部竜作君) それでは、引き続き、質問させていただきます。  第2期山武市まち・ひと・しごと創生総合戦略は、山武市の地方創生の計画書とも言えるべきものの施策4-2、地域間連携を通じた成田空港経済圏の形成の主な内容の中に、企業誘致促進事業とあります。具体策は何なのかをお伺いいたします。 490 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 491 ◯総務部長(石橋和記君) 今後予定されております成田国際空港の機能強化及び圏央道の全面開通によりまして、成田空港経済圏への新たな企業の進出が予想されております。  令和2年度から実施予定の企業誘致促進事業では、千葉県や金融機関等との意見交換を進めまして、進出企業の情報収集に努めるとともに、企業の立地に向けた交渉を進めていければと考えております。  また、今定例会に上程をさせていただいております企業立地促進条例で定めます奨励措置によりまして、立地企業への財政的な支援から、企業誘致の促進につなげていければと考えております。 492 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 493 ◯8番(長谷部竜作君) では、その条例、その事業によって、どのような企業、業種の誘致を想定をしているのかお伺いいたします。 494 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 495 ◯総務部長(石橋和記君) ただいまお話ししました企業立地促進条例の第4条では、奨励措置を受けることができる企業について定めております。この中で、業種や事業所を創業するまでに取得した土地、家屋、償却資産といった投下固定資産の費用など、必要な要件につきましては、別に規則で定めることといたしております。  現時点で想定しているものといたしましては、製造業や運輸業などの業種、投下固定資産が1億円以上であることや常時雇用する従業員が10人以上であることを条件として考えております。  加えまして、中小企業者においては、これらの条件を緩和してまいりたいと考えております。 496 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 497 ◯8番(長谷部竜作君) ありがとうございます。投下資産1億円というと、かなりの企業ということになります。  それとは別に成田空港等に協力していただきまして、5Gの通信網をいち早く構築をして、情報通信等の成長企業の誘致をしてはいかがかと思います。特に5Gの真価を発揮するスタンドアローン仕様と言われる28GHz帯は、電波が数百メートルしか飛ばないため、整備するには、空港のような大きな通信のハブが大変重要になるかと思います。そういった意味では、空港周辺地域は非常に有利なのかなと思います。  また、東京圏への一極集中の原因、若い人たちが都市部へ移住する理由には、都市部には、やりがいのある仕事が多い、情報通信等の成長している企業が多い、女性が活躍できる仕事が多いといった理由があります。  そのあたりを加味して、企業誘致に取り組んでいただきたいと考えますが、この点、いかがでしょうか。 498 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 499 ◯総務部長(石橋和記君) 5G環境の通信インフラの整備につきましては、携帯電話などの通信事業者により、2020年内の商用化に向けまして、基地局などのインフラ整備を本格化させていると聞き及んでおります。  市では、通信インフラ整備の予定はございませんが、民間企業や成田空港経済圏の整備状況について注視をしてまいりたいと考えております。また、今後、5G環境を活用する企業の増加や、議員からもお話がございましたが、情報通信等が進んだ企業への就職希望も増えていくのではないかと考えております。  これらのことを踏まえまして、企業誘致におきましては、情報通信業などの業種にも留意をして取り組んでまいりたいと考えております。 500 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 501 ◯8番(長谷部竜作君) ありがとうございます。ぜひ、先を見た取り組みということで、よろしくお願いいたします。  また、同じ中に、学校跡地利用検討事業もうたっておりますが、これは、どのような取り組みをお考えか、お聞かせください。 502 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 503 ◯総務部長(石橋和記君) 小中学校の統廃合によりまして、山武西小学校と日向小学校が、令和2年度末で閉校予定でございます。
     このため、平成30年7月から、市の企画政策課、財政課、教育総務課が主体となりまして、跡地利活用の検討を進めております。  これまで、跡地利用を希望する団体等と個別に対応しておりまして、今年度は跡地利用に関します利活用方針の策定を進めております。  次年度以降は、この方針に基づきまして、地元地域の意向に配慮した上で、公共施設等への転用や民間事業者等の活用により、跡地利活用の検討を進めてまいりたいと考えております。 504 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 505 ◯8番(長谷部竜作君) ありがとうございます。地元では大変関心を持っておりますので、よろしくお願いいたします。  また、この中に明確に記載はされておりませんが、近隣自治体と連携して行っている成田空港南側圏グローカル人材育成事業があります。その事業の成果と現在の状況等を教えてください。 506 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 507 ◯総務部長(石橋和記君) 成田空港南側圏グローカル人材育成事業につきましては、空港の南側に位置しております山武市、芝山町、横芝光町、多古町の4市町で、連携して行っている事業でございます。  計画期間は、平成28年度からの5年間で、令和2年度が計画最終年度となります。本交付金の目標でございます重要業績評価指標、KPIにつきましては、当初設定した3つのうち、高校生のキャリア形成プログラムへの参加者数と教育・スポーツ等の推進に係る住民参加人数の2つは、目標値を達成しております。  なお、高校より、高等教育機関卒業後に、成田空港関連会社等に就職し、4市町に住み続けながら通勤する人のKPIにつきましては、計測が困難となったため、新たに成田空港関連会社等の地元企業に関心を持った小中学生の割合を、補完するKPIとして本年度から設定をいたしております。  なお、昨年度までの交付金の実績額は、対象となる事業費8,222万2,366円の2分の1に当たります4,111万1,181円となっております。 508 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 509 ◯8番(長谷部竜作君) 近隣の自治体と協力して行うということで、そういった意味では、大変よい事業だと思います。今後の見通しなどがありましたら、教えてください。 510 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 511 ◯総務部長(石橋和記君) この事業につきましては、令和2年度で計画期間が終了いたしますが、空港南側圏の各市町が連携し、事業に取り組むことで、スケールメリットも期待できることから、令和3年度以降につきましても、協調して、交付金の申請をしていきたいと考えております。 512 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 513 ◯8番(長谷部竜作君) ありがとうございます。ここまでで、第2期山武市まち・ひと・しごと創生総合戦略の中身、人口減対策として、質問させていただきました。  次に、シティセールス・プロモーションについて質問させていただきます。  人口減対策のために、ただいま中身を質問いたしました第2期山武市まち・ひと・しごと創生総合戦略を策定し、さまざまな施策を展開していくことは、よく理解できました。  しかしながら、以前の議会でも質問いたしましたが、よい施策があっても、知ってもらわなければ意味がない。そのために、基本目標1では情報発信力の強化をうたっております。  情報発信の重要性については、どのようにお考えか、お聞かせください。 514 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 515 ◯総務部長(石橋和記君) ただいま議員からお話がありましたとおり、非常に重要だと認識をいたしております。重点分野といたしまして、全庁的に積極的に情報発信に取り組むべきと考えております。 516 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 517 ◯8番(長谷部竜作君) では、具体的にはどのような方法、また、どのようなツールを用いて、情報発信をしていくのか、お聞かせください。 518 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 519 ◯総務部長(石橋和記君) まずは、市民が山武市の魅力を知り、実感してもらうことが重要と考えております。ソーシャル・ネットワーク・サービス、SNSなどを活用いたしまして、特徴的な市の施策やイベント、地域の話題などの情報発信に取り組み、市民自らにより、情報拡散も図りながら、市の魅力発信に努めてまいりたいと考えております。 520 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 521 ◯8番(長谷部竜作君) ありがとうございます。SNSを中心にという形になると思いますが、1つ、情報発信にはスピード感も大事です。  参考までにお話しいたしますと、2020年2月3日、山武市のホームページに、2月22日開催、地域の魅力発見フェアin東京に出展しますという情報が掲載されました。これは、山武市のホームページです。  同じ情報が移住・定住サイト、山武市のホームページからリンクを張ってあるんですが、山武市の移住・定住サイトに掲載されたのは、2020年2月18日、22日開催の地域の魅力発見フェアin東京に山武市は出展しますという情報が載っています。  4日前に、外の移住・定住者を対象とした情報を、移住・定住サイトに掲載して、果たして効果があるのかなと私は思ったわけですが、その辺の認識はいかがでしょうか。 522 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 523 ◯総務部長(石橋和記君) ただいま御指摘の情報の掲載につきましては、まさしく同じ担当の業務でございまして、単純に記載の漏れでございます。これは、非常に申しわけなく思っております。  議員のおっしゃいますとおり、情報発信には、スピード感が大事だと考えております。SNSを活用した情報発信をする際にも、開催日ですとか、期限などのタイミングを意識いたしまして、複数の情報発信ツールでも、横の連携を図り、効果的な発信に努めてまいります。  また、イベント会場からのリアルタイムの発信など、SNSの特徴を生かした活用も図ってまいりたいと考えております。 524 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 525 ◯8番(長谷部竜作君) ありがとうございます。責任者がどうこうというわけではありませんが、こうした原因をしっかり追求していただいて、そこの改善を図っていただきたいと思います。  また、情報発信には、ある程度の予算をかけることも大事だと思います。  先日、幕張メッセで開催された地方創生EXPOに、私は参加してまいりました。セミナーを6から7講座、受講してまいりましたが、その中で、施策というのは、つくって、3割、届けて、6割、継続して、1割の予算配分が大事なんだというお話がございました。よい施策はたくさんやっている。しかし、知っていただけないのは、届けるができていないということであるんです。  地域ブランドの確立、シティプライドの醸成にも、またインバウンドをはじめとする観光、市内中小企業・小規模事業者の育成にも、企業誘致にも、そして、何よりも、移住・定住施策をはじめとする人口減対策にも、宣伝という言葉を使わせていただきますが、非常に大事です。予算をしっかりと確保して、今までとは違うシティセールス、シティプロモーションを展開していただきたいと思いますが、その点はいかがでしょうか。 526 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 527 ◯総務部長(石橋和記君) ただいまお話がありましたとおり、宣伝につきましては、非常に大事だと考えております。  シティプロモーションに係る情報発信の方法につきましては、SNSや動画配信、専用アプリなど、多様化がさらに進んでおりますので、プロモーションの目的、また、その受け皿となるターゲット、効果的なタイミングなどを考慮いたしまして、山武市にとって、最も適切な方法を選択してまいりたいと考えております。 528 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 529 ◯8番(長谷部竜作君) ありがとうございます。本当に宣伝というのは大事であります。  また、これはすり合わせをしておりませんが、人も確保していただきたいと思います。私は、SNSを使って、いろいろな情報発信をしております。基本的には、議員のSNSですので、議員の日々の活動であります。しかしながら、そこには必ずハッシュタグ山武市を入れて、山武市の宣伝になればということで、発信させていただいています。  また、ホームページも、時々というか、しょっちゅう見て、今、山武市で何が行われているのか、そこに参加することは可能なのかということを検討しながら、行って、写真を中心にして、宣伝させていただいています。  私が非常に残念なことは、それぞれの部局で、いろいろなイベントがあります。前にも申しましたが、東京のスリランカフェスティバルに出展していても、そこには、ブルーフラッグののぼりはない、SUNムシくんもいない、それで、山武市の宣伝になりますか、そういった縦割りがあるのか。  そういった部分では、私と同じようにというか、私以上に、今、山武市で何が行われているのか、山武市で何を宣伝したらいいのかということを、目を皿のようにして、アンテナを立てていく人の存在は、非常に重要になります。決して大人数でなくて、構いませんので、そうした専門の係でも、人でもいいですので、ぜひつくっていただいて、山武市の宣伝をしていただきたいと思います。  それをお願いして、私の代表質問を終わります。ありがとうございました。 530 ◯議長(大川義男君) 以上で公明党、長谷部竜作議員の代表質問を終わります。  次に、代表質問に対する関連質問を許します。  関連質問はありませんか。  深沢誠議員、御登壇願います。  深沢議員。 531 ◯4番(深沢 誠君) 議席番号4番、公明党の深沢誠です。ただいま議長の許可をいただきましたので、長谷部竜作議員の代表質問における関連質問を行わせていただきます。  はじめに、幼児教育についての関連で、改正子どもの貧困対策推進法成立に伴う市の取り組みについて伺わせていただきます。  この法律は、2013年に子どもの貧困対策推進法が制定されたことを受け、政府が平成14年8月、対策大綱を策定し、総合的な取り組みを推進してきたものであります。  具体的には、幼児教育、保育の段階的無償化や給付型奨学金の創設、ひとり親の就業支援、児童養護施設の子どもの自立支援、児童扶養手当の拡充などであります。  しかし、支援を必要とする子どもや家庭は依然多く、地域による取り組みの格差も大きい状況を踏まえ、昨年6月、次期大綱の充実と対策強化に向けた改正子どもの貧困対策推進法が成立いたしました。都道府県のみとなっていた計画策定の努力義務を、市町村にも広げることが主となっています。  この改正法に基づき、政府は昨年11月に新たな大綱を閣議決定いたしました。高校中退予防や中退者の再入学支援、給付型奨学金をはじめ、将来の貧困を予防する上で、重要な就学継続に向けた支援の充実などを柱としています。  現在、市では、第2期山武市子ども・子育て支援事業計画の素案を作成し、パブリックコメントを実施しているところでございます。この素案の中で、時代のニーズや近年社会問題化している子どもの貧困対策など、新たな課題への対応を反映するとあります。  そこで、はじめに、第2期山武市子ども・子育て支援事業計画の概要について伺います。 532 ◯議長(大川義男君) 市長。 533 ◯市長(松下浩明君) 子ども・子育て支援事業計画は、質の高い幼児期の教育、保育及び地域子ども・子育て支援事業の提供を目的として、子ども・子育て支援法第61条第1項に基づく市町村子ども・子育て支援事業計画として策定をしてまいります。  この計画は、本市の18歳未満の子どもと子育て家庭を対象に、市が取り組む次世代育成支援対策の目標や方向を示すものであり、次世代育成支援対策推進法第8条の規定に基づく市町村行動計画を含むものとなります。  また、市の最上位である山武市総合計画をはじめ、山武市地域福祉計画と保健福祉、教育分野の関係計画や県及び国の関係計画との連携・整合性を図るとともに、子どもの貧困等が社会問題となる中、子どもの貧困対策として、子ども・子育て支援、社会生活を円滑にする上で、困難を有する家庭を支援するための施策を含むものとなっております。 534 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 535 ◯4番(深沢 誠君) 2月12日付の千葉日報には、子どもの貧困対策を強化するため、県が実施した県内実態調査の結果が発表されました。困窮層に該当する小中学生の割合でございますが、6.9%に上り、予備軍とも言うべき困窮周辺層も12.3%に達しました。困窮する子ほど、学習理解度や自己肯定感が低く、進学を諦める傾向が判明、困窮の連鎖、長期化もうかがえ、保護者が経済的な理由で、子どもの受診を控えたり、体罰をしてしまう傾向も出たということであります。  生活困窮に直面する子どもたちに対し、教育や医療の機会平等に向けた救いの手を打つとともに、家庭困窮が長期化・連鎖する傾向にある保護者側への支援も急務であることから、県は、子どもの貧困対策推進計画を早期に策定する方針であります。  そこで、山武市として、子どもの貧困対策について、どのように取り組まれているのか伺います。 536 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 537 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 第2期山武市子ども・子育て支援事業計画では、子どもの貧困について、子育て家庭の経済的支援の推進の主な事業、取り組みの1つに位置づけました。  新たな課題への対応として、家庭の経済状況に左右されることなく、子どもの望む将来を支援するため、地域や家庭の実情に配慮した子どもの居場所づくりへの支援など、しっかり取り組んでいきたいと考えております。  経済的な支援といたしましては、児童手当の支給、子ども医療費の助成、高校生等医療費助成、保育料の減免、要保護、準要保護の支給など、子育て家庭の経済的な負担を軽減する施策について、国県の動向等を踏まえながら、適切な支援が促進されるよう努めることとしております。  子どもの居場所づくりの支援といたしましては、放課後児童クラブ、放課後子ども教室、生活困窮世帯の子どもに対する学習支援の充実に取り組むこととしております。  また、相談支援としましては、子どもや家庭が必要なときに、支援を求め、相談できる窓口として、子ども家庭総合支援拠点事業を平成30年度から実施しており、子ども家庭等に関する相談全般に応じるほか、就学援助制度など、公的な各種支援についての情報を積極的に提供するなど、きめ細かな支援を行うこととしております。 538 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 539 ◯4番(深沢 誠君) 第2期山武市子ども・子育て支援事業では、子育て短期支援事業など、まだ実施されていない事業も、必要性や調査も含め、今後検討するとして、記載されています。  この事業は、ショートステイとして、児童を養育することが一時的に困難になった場合、児童福祉施設において、一定期間、養育・保護を行うものですが、この支援を必要とする、ひとり親世帯もおられます。  将来的に山武市子どもの貧困対策推進計画策定も視野に入れた上で、パブリックコメントによって得られた御意見や、また、今回の改正法を反映しながら、早期に第2期山武市子ども・子育て支援事業計画を策定し、実施していただきますよう要望いたしますが、市としてのお考えを伺います。 540 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 541 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 子どもの貧困対策につきましては、今回策定する第2期山武市子ども・子育て支援事業計画に沿って、親の妊娠・出産期から、子どもの社会的自立までの切れ目のない支援、支援が届かない、または届きにくい子どもの家庭への配慮など、支援を必要とする子どもや家庭を孤立させることなく、しっかりと取り組んでまいりたいと考えております。 542 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 543 ◯4番(深沢 誠君) 極めて重要な施策であると思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。  次に、防災についての関連で、福祉避難所の設置について伺います。  昨年の災害の後、マスコミ等でも福祉避難所整備の必要性が報道され、全国の自治体では、バリアフリーが整備され、介護のノウハウを持つ老人福祉施設と協定を締結し、災害時に一般の避難所に入所不可能な避難者を収容してもらうなど、福祉避難所整備の動きが活発になっています。  報道によりますと、東京都狛江市では、19日、同市内の女子少年院と福祉避難所に関する協定を結んだそうです。少年院が福祉避難所として活用されるのは、全国初の取り組みだということでありますが、保護者が利用する宿泊施設など、学園施設の一部を福祉避難所として提供されるそうであります。狛江市のこの事例は、今後の公共施設の活用のあり方として、大きな意義を持つものと考えます。  山武市のホームページには、山武市においては、応援協定として、10を超える団体等と、災害発生時における福祉避難所の設置・運営に関する協定を締結しているとありますが、そこで、具体的な取り組みについて伺います。 544 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 545 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 福祉避難所の関係でお答えさせていただきます。  山武市地域防災計画の中で、福祉避難所とは、避難場所での生活が困難な災害時要援護者等に対応するため、福祉避難所を指定することとなっています。  また、大規模災害や避難生活が長期化するなど、必要と認める場合には、避難所での生活が困難な災害時要援護者に対し、福祉避難所を開設することになっております。  福祉避難所の開設時には、施設の受け入れ体制を確認しながら、開設を依頼していくこととなります。  今回御質問の民間の社会福祉施設で開設される福祉避難所については、平成25年と平成30年に、近隣市町の社会福祉施設11カ所と、障害があり、避難所での対応が困難な方を受け入れるため、災害発生時における福祉避難所の設置・運営に関する協定を締結しております。  また、高齢者等の避難所での生活が困難な災害時要援護者に対しての支援として、今、市内の介護老人保健施設等と3月中の協定の締結を図っているところでございます。 546 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 547 ◯4番(深沢 誠君) この福祉避難所は、さまざまな状況の方が利用されると思います。それに対応するために、設置する施設についても、多面的に検討する必要があると考えます。どうか今後とも御検討のほど、よろしくお願い申し上げます。  次に、福祉避難所設置の周知について伺います。
     昨年の台風15号の直後、福祉避難室の存在を知らなかった御一家が、避難所への避難を諦めたという事案がございました。もし、大規模災害時に、福祉避難所が設置されるということを知らなければ、避難所への避難そのものを諦める方が出るのではないかと懸念されます。  そこで、福祉避難所の設置について、どのように周知されるのか伺います。 548 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 549 ◯総務部長(石橋和記君) 福祉避難所や福祉避難室の開設につきまして、現在、市の能力と照らし合わせまして、具体的にどのように開設・運営するかを、庁内で協議を行っております。  災害時に特別な配慮が必要な方で、避難について確認したいことがありましたら、まずは市に相談してくださいということを、広報紙、回覧板、安心安全メール等で周知をしていきたいと考えております。 550 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 551 ◯4番(深沢 誠君) どうぞ漏れなく皆様に周知されるように、徹底をよろしくお願い申し上げます。  次に、自主防災組織について伺います。  近年、高齢化の波は、自治会活動にも影響を及ぼし、参加者の減少、また自治会への未加入世帯も増加しております。そのような中、災害時における自助、共助のかなめとなる自主防災組織も、組織づくりに苦慮されている自治会もあるようでございます。  そこで、市としての自主防災組織強化のための取り組みを伺います。 552 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 553 ◯総務部長(石橋和記君) 自主防災組織でございますが、現在、自主防災組織の活動を、より行いやすくするために、世帯数に応じまして、3万円、5万円、7万円の自主防災活動促進事業補助金を交付できるように、補助金の交付要綱を改正をいたしております。  また、補助金の交付対象を年度の活動実績である自主防災組織と改正したことで、避難訓練や防災講話の受講等を行う自主防災組織が増えてきております。  活動が低調なところもございますが、自主防災組織のあるべき姿が不鮮明であることも、原因であると考えております。  このため、市として、自主防災組織の能力向上のために、自主防災組織、区を対象といたしまして、勉強会、防災講話等を行いまして、地域で起こり得る災害、自助、共助の重要性、避難・避難所運営における自主防災の役割等について説明をしております。 554 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 555 ◯4番(深沢 誠君) さまざま御協力いただきながら、この自主防災組織の強化に向けて、御支援をよろしくお願いしたいと思います。  最後に、倒木及び倒木防止対策について伺います。  昨年の台風15号による倒木、まだ市内の森林においては、痛々しい状態をさらしている状態でございますけれども、この倒木の処理や森林再生、また重要インフラへの倒木防止対策への市の具体的な取り組みを伺います。 556 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 557 ◯経済環境部長(越川 俊君) 令和2年度より、国県の補助事業の拡充や新規事業が創設される予定でございます。  補助事業といたしましては、森林環境譲与税については、譲与額を当初の予定よりも、前倒しで増額されることとなりました。  また、人工造林被害木の伐倒・搬出など、既存補助事業の拡充や災害防止対策として、重要インフラ施設周辺森林整備事業で、災害に強い森づくり事業が新設されたところでございます。  また、県では市町村支援事業といたしまして、市町村が取り組んでいくさまざまな課題解決の受け皿となる組織体制構築に向けた組織づくりの準備会を、設立するとのことでございます。  市といたしましては、引き続き、県などの関係機関と連携を図るとともに、令和2年度より、山武市森林づくり審議会を新たに設置し、各補助制度や新規事業の活用方法や県が行うリモート・センシング調査(衛星写真)の結果等を活用し、山武市の目指す森林整備の進め方や森林づくりを進めていきたいと考えております。 558 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 559 ◯4番(深沢 誠君) 続きまして、住宅への倒木防止のための市の取り組みについて伺います。 560 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 561 ◯総務部長(石橋和記君) 住宅でございますが、樹木が他者に危害を加える可能性がある場合がございます。この場合につきましても、樹木の管理は、原則、所有者となります。樹木の所有者と隣接家屋の居住者が異なる場合、お互いの話し合いで、解決することが望まれております。  また、市で処理できるかということにつきましても、現状で市ができることは、危害を及ぼしそうな樹木について、あくまで所有者の責任において、処理するべきであるということを啓発をしてまいりたいと考えております。 562 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 563 ◯4番(深沢 誠君) この問題については、市としての対応については、限界があることもよく存じ上げております。  ただし、住宅近くの樹木に対し、倒木の不安を抱えている住民の方も少なからずおられます。今後とも防災の観点から、樹木の適正管理に対する啓発活動を徹底していただきますようお願いいたしまして、私の質問を終わらせていただきます。誠実な御答弁をいただきまして、ありがとうございました。 564 ◯議長(大川義男君) 以上で深沢誠議員の関連質問を終わります。  ほかに関連質問はありませんか。  市川陽子議員、御登壇願います。  市川議員。 565 ◯13番(市川陽子君) 13番、公明党の市川陽子です。ただいま議長より質問の許可をいただきましたので、公明党の長谷部議員の代表質問に対しての関連質問を行います。  全国的にも、いよいよ本格的な少子高齢化、人口減少社会に入り、その中で持続的な経済成長の実現と、全世代を支援する社会保障を構築していくことが求められています。  はじめに、項目1の令和2年度予算(案)についての関連質問を行います。  先ほど、代表質問で、市長から、令和2年度予算編成から、部ごとに予算枠を設定し、資源配分調整を行う方式に改めたと答弁がありましたが、その経緯と実際の効果を伺います。 566 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 567 ◯総務部長(石橋和記君) 部別予算額に改めました経緯でございますが、従来の施策枠予算編成方式では、同じ施策の中に複数の部で所管する事業が混在しており、組織間の調整作業に要する労力が大きいことや毎年の調整を経て、各施策内での調整箇所が硬直化し、一層の調整が困難な状況が生じていることなどが、課題となっておりました。  そこで、部別予算枠に変更し、各部長の責任のもと、調整を行えるようにすることで、目標達成に向けた事業の見直しが活発かつ弾力的に行われることが期待できると判断し、予算編成方式を改めております。  導入効果でございますが、今年度はシーリング率を10%に設定して、部ごとに削減目標額を示しましたが、全体として削減目標額を達成できたことで、その効果が認められたものと考えております。 568 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 569 ◯13番(市川陽子君) 山武市も、今までも部長中心に取り組んでいることは認識しております。  部ごとの責任ということで、昨年7月30日に地方議会総合研究所開催の講演に参加してまいりました。足立区では、包括予算制度で、各部のインセンティブを行っています。これは、目標達成などの成果や努力に報いる意味であります。組織内部の組織間における依存性やもたれ合いをなくし、責任の所在を明確にし、自立型組織への転換を進めなくてはならないため、各部長を中心とした自己検証、自己責任システムの整備の一環としてされたようです。働くモチベーションが上がることで、各事業の削減にもつながったとも話されていました。  違いはあると思いますが、税収が減少しているところから、本年、市が各事業を確実に進めていくためにも、部ごとの予算枠を設定し、資源配分調整を行う方式については、私は評価したいと思います。  その中、部ごとの削減目標額やシーリング率10%は、どのような過程で決定されたのか伺います。 570 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 571 ◯総務部長(石橋和記君) 令和2年度の予算編成では、歳入見込み額に対しまして、仮の要求額が2億6,000万円ほど超過しておりましたので、人件費、扶助費などの義務的経費や必要な投資的経費を除く調整が可能な経費から、その超過部分を削減するために、10%のシーリングを設定する必要が生じておりました。  これを受けまして、各部におきまして、おのおのの仮要求額のうち、調整可能な経費の10%を削減目標額といたしまして、要求内容の見直しを実施をいたしております。 572 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 573 ◯13番(市川陽子君) わかりました。  次に、歳入のうち、各交付金等はどのように見込んでいるのでしょうか。 574 ◯議長(大川義男君) 財政課長。 575 ◯財政課長(宮負裕行君) 普通交付税ですとか、各交付金等につきましては、毎年の予算編成の時期に、総務省からは地方財政計画が示され、また当該計画を踏まえまして、県からは普通交付税の試算が示されますので、こうした国県の動向を考慮して、見込んでおります。 576 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 577 ◯13番(市川陽子君) 見込みについては理解します。  再度確認でお聞かせください。市が、平成18年3月27日の3町1村の合併による合併特例債を、どのように活用してきたのかを伺います。 578 ◯議長(大川義男君) 財政課長。 579 ◯財政課長(宮負裕行君) 市では、合併以降、新市建設計画に基づく事業等の財源といたしまして、合併特例債を活用してまいりました。  発行額の大きな事業としては、地域振興基金の積み立ての原資として、26億2,700万円、おおひら、なるとう、しらはたの各こども園整備に15億9,500万円、蓮沼交流センター整備に13億6,000万円などとなってございます。 580 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 581 ◯13番(市川陽子君) それでは、合併特例債の発行可能な額や今後の見込みについて伺います。 582 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 583 ◯総務部長(石橋和記君) 山武市の合併特例債発行可能額は、総額で256億9,000万円となっており、最長で合併から25年間、令和12年度まで発行することができます。今年度の発行見込み額まで含めますと、そのうち約153億円が、令和元年度末までに発行済みとなる見込みでございます。  今後の発行額につきましては、平成31年1月に策定いたしました長期財政計画によります推計によりますと、さらに68億円程度の借り入れを予定しておりますので、残りの発行可能額は36億円程度を見込んでおります。 584 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 585 ◯13番(市川陽子君) わかりました。確かにさまざまな事業の中、合併特例債の発行を最大限に生かされていると、私は理解いたします。  しかし、借金を返済しなければなりません。今後、山武市の行財政運営の健全化は、行政の努力と市民の皆様の御理解と協力を得て、図られることが不可欠です。持続可能な財政運営の取り組みを私は期待いたしますので、よろしくお願いいたします。  次に、人事に関することでもありますが、会計年度任用職員制度について。これは、働き方改革の一環でもあり、本年4月よりスタートします。  昨年の第3回定例会や今定例会の議案第3号で、地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律が施行される説明がありましたが、再度、制度の改正前と改正後の違いをお聞かせください。お願いします。 586 ◯議長(大川義男君) 総務課長。 587 ◯総務課長(今関正典君) 会計年度任用職員制度の内容についてお答えいたします。  地方公務員法及び地方自治法が一部改正され、これまで任用してきた非常勤職員の区分が厳格化され、新たな会計年度任用職員の創設に伴い、本年4月1日から任用形態が変わるものでございます。  会計年度任用職員の任用期間は、1会計年度内となり、年度を超えた延長や更新はなく、年度ごとに必要に応じて公募し、採用することとなります。  また、会計年度任用職員は、非常勤の一般職の身分を有し、地方公務員法の服務規程が適用されますので、懲戒処分の対象になり、さらに人事評価の対象にもなります。  働き方としては、フルタイムとパートタイムの2種類がございます。フルタイム会計年度任用職員は、常勤職員と同じ、週38時間45分を勤務する職員です。パートタイム会計年度任用職員は、常勤職員の勤務時間に満たない勤務をする職員です。  予算面では、これまで臨時職員は、賃金での支給ですが、本制度では人件費となり、フルタイムで働く職員は、給料として、パートタイムで働く職員は、報酬として支給されます。  また常勤職員と同一労働、同一賃金の考えのもと、給料や報酬のほか、地域手当や6月と12月の期末手当、勤務実績による各種手当等が支給されます。  年次有給休暇については、これまでの臨時職員は、採用から6カ月を経過しないと、付与されませんが、会計年度任用職員は勤務条件によって日数に違いはありますが、最大で10日、採用時から付与されます。  これらのことから、これまでの臨時職員と比べると、待遇面でよくなっている制度でございます。 588 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 589 ◯13番(市川陽子君) わかりましたら、1年ごとの会計年度任用職員という形になると思うんですが、また、次、同じところの職場というか、それは選ぶことができるのか、どうか。 590 ◯議長(大川義男君) 総務課長。 591 ◯総務課長(今関正典君) これは、1会計年度内の任用期間となりますので、次の年度も必要があれば、公募することになります。そこに手を挙げてもらえれば、面接等にかかり、採用の可否になると思います。 592 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 593 ◯13番(市川陽子君) わかりました。  では、新たな会計年度任用職員の改正前と改正後の全体の予算額をお伺いします。 594 ◯議長(大川義男君) 総務課長。 595 ◯総務課長(今関正典君) 今年度の臨時職員等に係る賃金等の当初予算額は、5億7,422万8,000円です。また、令和2年度の当初予算における会計年度任用職員の給料等の人件費は7億7,964万円を見込んでおります。 596 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 597 ◯13番(市川陽子君) わかりました。2億円ぐらい増えてくるという形でしょうか。  やはり、この国の改正の中で、個人的ニーズの受けとめ方によって、さまざまあるかと思います。同じ資格を持って働く格差が平等になり、市民にも周知を図り、本市においても働く意欲が盛り上がり、質の向上につながるように望みます。  次に、項目2の幼児教育について、人材確保の関連質問で、働き方についてお伺いします。  全国の公明党議員が、幼児教育・保育無償化に関する実態調査を行い、最終報告が発表されました。利用者の約9割が評価と回答、集計結果から、今後取り組むべき課題として、幼児教育・保育の質の向上、受け皿整備の2つが浮き彫りになったところです。  公明党会派3人で、担当課の配慮の中、事業者や子育て中の利用者の皆様にアンケート調査をさせていただきました。利用者の方から、質の向上や特別な支援を要する子の対応の充実の声なども上がり、そのほかにもさまざまな声を聞かせていただきました。そこで、子どもたちのために、各園長先生を中心に知恵を出しながら、奮闘して取り組んでいる姿に、心から感謝と敬意を表したいと思います。  代表からも、こども園について質問がありましたが、私のほうからは、改めて公立こども園の職種別の職員数等を伺います。
    598 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 599 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 現在、公立こども園に勤務している管理職を含む保育士の人数は、正規職員60人、臨時職員67人の計127人。  看護師が、正規職員1人。  支援員が、臨時職員13人。  事務員が、臨時職員5人。  調理員は、正規職員3人、臨時職員5人、委託業者19人の計27人。  子育て支援センター担当保育士が、正規職員4人、臨時職員5人の計9人。  合計182人です。  なお、看護師の確保については、来年度4月に正規看護師を採用する予定となっております。 600 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 601 ◯13番(市川陽子君) ありがとうございます。看護師がいることによって、お子さんたちも、いろいろ障害等も含めて、まだまだ見えないところなんですけれども、増えつつあるかなという声も聞いておりましたので、ありがとうございます。  そこで、園児数と必要となる保育士数をお聞かせください。 602 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 603 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 2月1日現在の園児数は、ゼロ歳児、17人、1歳児、64人、2歳児、84人、3歳児、178人、4歳児、170人、5歳児、196人、計709人です。  必要となる保育士数は、ゼロ歳児、3人に1人、1歳児、2歳児、6人に1人、3歳児、20人に1人、4歳児、5歳児、30人1人で、法令上は53人となります。 604 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 605 ◯13番(市川陽子君) わかりました。  それでは、各園での産休や病気療養の休日の際には、勤務のローテーション等を組むに当たり、保育士が不足しているのではないでしょうか。その辺いかがでしょうか。 606 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 607 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 現在、公立こども園に勤務している保育士の人数は、園長、副園長、主任、育休等の長期休暇中の職員を除き、正規職員38人、常勤の臨時職員30人、計68人で、法令上、必要となる保育士数は満たしており、そのほか非常勤の臨時職員37名がおります。  なお、勤務ローテーションを組み、保育を実施していますが、勤務時間に制約があり、朝、夕、土曜の勤務ができない職員もいるため、時間外勤務として対応することもございます。  また、本市では3歳児以上のクラスに、原則2名以上の保育士を配置する複数担任制を採用しているため、法令上の人数より多く保育士を雇用し、充実した保育サービスの提供に努めているところでございます。 608 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 609 ◯13番(市川陽子君) そういう意味では、足りているということではあると思いますけれども、第2期山武市まち・ひと・しごと創生総合戦略、育てる力、集中創生戦略の中に、安心して子育てできる環境づくりとして、「幼児教育を受ける機会の充実と多様化する保育ニーズに応える保育体制の整備に努めます」と掲げております。  先ほど部長からも、法定上の人数より多く保育士を雇用していると答弁もございましたけれども、勤務時間に制約がある、朝、夕、土曜日の勤務ができない職員もいるため、どうしても時間外勤務として、対応しなければいけないということが、大きな点については、負担になっているのではないでしょうか。この件については、現場でなくてはわかりません。市では、保育士の確保がなかなか難しいと聞いております。  市長、この件について、保育環境についての方向性をどう考えているのか、お聞かせください。 610 ◯議長(大川義男君) 市長。 611 ◯市長(松下浩明君) 先ほど部長の答弁にもありましたように、山武市では、法令上の人数よりも多くの保育士を雇用し、充実した保育サービスの提供に努めているところでございます。  ただし、保育士の仕事は、人が人を預かり、人を育てる仕事でありまして、法令上の人数だけでは、はかれない現場の先生方の苦労もあるというように認識をしております。  園長をはじめ、管理職の協力のもと、より一層働きやすい職場環境づくりに努めてまいりたいと考えます。  また、保育士一人一人の質の向上がお子様を預ける保護者にとっても、同じ職場で働く保育士にとっても、大事ではないかと考えております。  今後も安定的な保育サービス提供のために創意工夫して、人材の確保や質の向上に努めてまいります。 612 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 613 ◯13番(市川陽子君) 今、市長が言ったように、質の向上というところで、いろいろなセミナーなどがございますけれども、多分、ローテーションの中で、なかなかそれも思うようにいかない、行ける人と行けない人が生じているんではないかと私は思います。そういう意味でも、少子化が進む中で、保育ニーズに応える体制に、今後とも取り組むことを強く望みます。  それでは、次に、子育てアプリについて。項目2の関連質問の最後に、子育て対策の一環として、本市で2月3日から、子育てアプリさんむの子がスタートしました。午前中にも質問がありましたが、議会初日の定例会の全員協議会でも、少し説明がありました。  再度お伺いします。既に子育ての環境づくりも、スマホでの情報化時代です。公明党も、平成27年第2回定例会で、子育て支援の情報発信などを訴えてきましたが、世代に合わせたアプリを活用した画期的な取り組みを推進していく中、再度、具体的にどのような情報を発信しているのかお伺いします。 614 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 615 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) ICTを活用した新たな子育て支援策として、母子健康手帳の記録から地域の情報までをスマートフォンやタブレット端末にて、簡単にサポートできる子育てアプリでございます。  サービスの内容としては、市のイベント情報や子育て制度、就学援助制度などのお知らせ、病院、公園、子育て施設の案内、予防接種スケジュールのお知らせ、母親の健康記録や子どもの成長記録の管理、感染症等の緊急情報をプッシュ通知できるものとなっております。  このアプリを通して、誰もが安心して、妊娠・出産し、心豊かに子育てできる環境づくりを、より一層進めてまいります。 616 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 617 ◯13番(市川陽子君) それでは、この利用対象者は、どのような方々を想定しているのかをお伺いします。 618 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 619 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 対象といたしましては、中学生までの子育て世帯の方々、おおむね3,000世帯を想定しております。子育てにかかわる全ての方々が、このアプリを利用して、助かったと感じてもらえるようなサービスを提供したいと考えております。  まずは、健診や予防接種管理などの機能を十分に活用していただき、未就学児を持つ御家族を中心に、積極的に利用を促していきたいと考えております。 620 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 621 ◯13番(市川陽子君) それでは、令和2年度の子育てアプリに取りかかるに当たっての年間予算総額と市民が利用する際の料金についてお聞きします。 622 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 623 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 今年度末までは、試行導入期間としており、利用実績を踏まえて、来年度の継続を判断していきたいと考えております。  来年度の予算については、システム使用料として、月額税込みで3万3,000円の12カ月分となる39万6,000円を予定しております。  また、アプリは無料で利用することができますが、通信料は別途必要となってまいります。 624 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 625 ◯13番(市川陽子君) わかりました。せっかく、すばらしいものを始めたのですから、今後、この利用者を増やしていくための方策は、何か考えていますでしょうか。 626 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 627 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 広報やホームページ、関係機関へのポスター掲示等でのお知らせ、さらには、母子健康手帳の交付時や健診時に、案内チラシを配布していきたいと考えております。  必要な情報を必要な方に届ける、利用者にとって、有効な情報源として感じてもらえるよう、多様化する子育てニーズに対応したきめ細かい子育て情報を提供することといたします。 628 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 629 ◯13番(市川陽子君) わかりました。  県内では、取り組みの違いがありますけれども、千葉市や松戸市、市川市、浦安市、袖ケ浦市、柏市等、近隣では、東金市も導入しております。  評価する声も上がっておりますが、取り組みが始まったばかりですので、使用される保護者の皆様の声も、これからアンケート調査を行うことも1つではないでしょうか。  ここで提案ですが、会津若松市では、既にマイナンバーカードを利用した母子健康情報ポータルも活用しております。今後の取り組みにも参考にしてはいかがでしょうか。その点。 630 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 631 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 御提案ありがとうございます。今後、アプリを運用していくに当たり、議員御提案の事例や利用者の皆様からの御意見を参考に、誰もが利用しやすい環境づくりに努めてまいりたいと考えております。 632 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 633 ◯13番(市川陽子君) やはり、山武市で子育てしてよかったと言ってもらえるような、また安心して子育てができる環境づくりの一環になるよう強く要望します。  最後に、項目3の防災についての防災・減災の関連質問で、浸水地域について伺います。  近年、大規模震災、大規模水害、また大規模風害と、想定を超える災害が頻発しています。これらの大規模災害に対して、現場の正確な情報を関係者が共有し、的確な判断のもとで、適切に対応することが重要であります。  昨年の秋には、市にいまだかつてない甚大な被害をもたらした災害からの復興は、倒木、屋根のブルーシートやビニールハウス等に、まだまだ被害の爪跡が残っています。災害がいつ起きるかわからない昨今、令和元年度第4回定例会の関連質問で取り上げておりましたが、昨年の11月19日に、県より高橋副知事と滝川副知事が、浸水地域に視察に来てくださったことが、新聞報道でありました。その際、要望書を提出したようですけれども、その内容をお伺いします。 634 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 635 ◯総務部長(石橋和記君) 昨年、令和元年11月19日に、千葉県の両副知事をはじめ、県幹部との現場視察時に行った要望の内容でございますが、源川調節池の浚渫及び機能強化、作田川改修箇所に堆積している土砂、樹木の撤去等を主に要望いたしております。 636 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 637 ◯13番(市川陽子君) それでは、次に、二級河川作田川改修については、本市も県へ、その都度、要望していただいていることは認識しております。  現在までの改修の進捗状況をお伺いします。 638 ◯議長(大川義男君) 都市建設部長。 639 ◯都市建設部長(小川 陽君) 作田川改修につきましては、千葉県が平成18年度に策定をいたしまして、平成27年度に変更しております二級河川作田川水系河川整備計画に基づきまして、事業を進めているところでございます。  現在、後期河川改修事業といたしまして、成東堰橋の下部工の工事を行っているところでありまして、この完成には、あと数年の期間を要すると、県のほうから伺っております。  また、今後も順次、上流側の整備が実施されていくものと考えております。 640 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 641 ◯13番(市川陽子君) 私たちも、災害のとき、現場にも行かせていただきました。思い出すと、胸が熱くなります。やはり、災害や豪雨の際、住民の方は、その都度、床上、床下の災害に直面し、生活の中、気持ちが休まることはありません。自然災害は、誰も責めることはできませんが、ぜひとも市民の生命、財産を守るため、力強い責任のもとで、引き続き要望をしっかりと訴えていただきたいと思いますが、市長、この件に関してはいかがでしょうか。 642 ◯議長(大川義男君) 市長。 643 ◯市長(松下浩明君) ただいま、議員からもお話がありました、住民の方は、災害が起きますと、床上、床下の災害に直面して、その中で生活をしているということでありまして、先般、両副知事にもお見えいただいたときに、その現場を見ていただきまして、また、それに対して、今、対応等をやっていただいているということでございます。  作田川の浸水・氾濫ということは、大きな災害がありますと、常になってしまっておりまして、改修の要望等をさせていただいても、なかなか進んでいない、今、下からということをやっております。  そういった理解はされていないけれど、仕方ないというところで、住民の方々は、常にそういう中で住んでいるわけでございますが、今回の災害を受けて、両副知事がお見えになって、今、県として、できることをやっていただいているということで、非常にありがたく思っています。  これからも作田川だけではなく、山武市内のところ全てですけれども、そういうところを皆様方から要望をいただき、我々はそれを加味しながら、しっかりとつないでいきたいと思っております。どうぞ御一緒にお願いいたします。 644 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 645 ◯13番(市川陽子君) 市長の力強い言葉をいただきました。  やはり、その場にならなければわからない点がありますけれども、河川が改修されれば、どれだけ被害が少なくなるのかなと考えると、自分には力はございませんけれども、非常に早目に対処をしてあげたいなという気持ちにいつもなってしまいます。  これも仕方ないではなくて、やはり改修に対しての迅速な情報や県との取り組み、早急な河川に関する改修に対して、市民とともに、また市長も力強く訴えていただきたいと思います。一つ一つ迅速な情報システムの確保と各避難所運営での的確な体制づくり、各地域での連携強化、避難訓練等、さまざまありますけれども、市長には、今後、本当にリーダーシップを執っていただいて、市民の命をしっかり僕が守るよという思いで進んでいただければと思います。  これで、私からの関連質問を終わります。ありがとうございました。 646 ◯議長(大川義男君) 以上で市川陽子議員の関連質問を終わります。  これで、関連質問を終了し、公明党、長谷部竜作議員の代表質問を終わります。  以上で本日予定した一般質問は終了いたしました。  次の会議は、あす2月27日、引き続き一般質問を行いますので、定刻までに御参集願います。  本日はこれにて散会といたします。御苦労さまでした。               午後 3時45分 散会 Copyright © Sammu City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...